絵を描き続けたら人生救われた ②


絵を描き続けたら人生救われた

153:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:19:16.61 ID:C73jG/nL0
>>152 ありがとう。是非最後まで付き合ってください。
今回から名前にトリップをつけることにしました。
ではぼちぼち続きを書いていきましょうか。
154:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:23:35.35 ID:C73jG/nL0
とにかく、俺と板尾にとっては初コミケってこともあって本当に緊張だった。
スペースの準備が終わると、いよいよコミケ開始である。
「…只今より、コミックマーケットを開催致します」
パチパチパチパチ…!!
場内アナウンスと共にコミケが始まった。
板尾「うおお…始まるんだな…」
「こええ…」
155:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:28:35.17 ID:C73jG/nL0
「…ォオオオオ……!!」
遠くから地鳴りのようなものが聞こえる。
板尾「これが…俗に言う…!開幕ダッシュ…!!」
友人「なんだよそのテンションw」
こういったものを味わえるのもサークル参加の面白いところであった。
果たして、俺たちの本を買ってくれるお客さん第一号はどんな人なのか。ドキドキ…女性がいるわけでもないのにやたら動悸がした。
正直けっこうしんどかったけど、板尾たちには黙っていたのはいい思い出だ。

157:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:39:30.67 ID:C73jG/nL0
開幕して5分、10分…くらいだったか。板尾は割と自身のサイトでも宣伝していたことがあり
早々に一発目が売れた。
俺・板尾・友人「ありがとございます!」
人のよさそうなお兄さんが買っていった。
板尾「おお、お…売れたぞ…この手で…直接…売った…」
板尾は感極まっているようだった。
158:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:44:18.55 ID:C73jG/nL0
俺もただ感動していた。
本当に、自分の絵を気に入ってくれた人に
直接向い合って、直接自分の作品を渡す…
板尾はやっぱり繁盛で、すぐに二人目が来る。
「板尾さん…ですか?いつもサイト拝見してます…」
俺たちと同年代くらいの、若い男の子だった。
板尾「マジですか…ありがとうございます…!」その時の板尾の笑顔がとても嬉しそうで、今でも時々フラッシュバックする。




159:名も無き被検体774号+:2011/12/12(月) 16:47:00.63 ID:acwXBqVwO
美大にいて時間もたっぷりあって、漫画家目指してるのにこの一年頑張れたって自信持って言えない。
4月にこのスレに出逢いたかった…
>>1が泣きながら絵描いてたと読んで本当に自分が情けないorz
がんがる!
ありがとう!!
161:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:50:03.87 ID:C73jG/nL0
>>159 いえいえこちらこそありがとう。
159みたいな人にこそ是非見て欲しい話なんだ。
時間が許すなら本当、最後まで付き合って欲しい。一緒に頑張ろう。
160:名も無き被検体774号+:2011/12/12(月) 16:49:05.93 ID:yUkk6pvd0
見てます。追いつきました。
俺も絵描きなのでとても興味深いです。
がんばってください
163:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 16:57:31.26 ID:C73jG/nL0
俺は予想以上に落ち着いた。
このまま仮に一部もはけなくてもいいな、なんて思い出したのを
今でもよく記憶してる。
でも、そんなことはなかった。
俺はこの時サイトやPIXIVで雀の涙ばかりの宣伝をしていた。
それが功を奏したのか。俺より一回りの歳の離れた男性だった。
客「あなたが華丸さん…ですか。新刊一部お願いします」
「え、おお…は、ハイありがとうございます…!」
165:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:02:15.55 ID:C73jG/nL0
客「楽しみにしてました(ニコッ」
そう言ってその方は去っていった。
記念すべき、初めてのお客さん。
この記憶はもう一生忘れられないだろう。
「ちょちょ…み、見た!?俺の本!!売れた!売れたよ!!」
板尾「良かったなあ。ほんと、俺たち頑張ってよかったなあ」自分の描いた絵を、誰かが確かに見ていてくれた。
その事実が本当に嬉しくて、感極まった。

この時の体験が、のちの俺を支える本当に貴重な体験だった。

168:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:08:24.62 ID:C73jG/nL0
なんやかんやで、板尾の本はペースを保ち続けて売れていった。
流石である。
俺はといえば鳴かず飛ばずかと思えば、案外ぼちぼち売れていった。
昼過ぎ…くらいだったか。
そに子が来た。本当にきてくれるなんて…
実に半年ぶりの再会であったが、すぐに気付いた。
ドキッとした。でも普段の動悸とは違うものだってすぐ分かった。
170:名も無き被検体774号+:2011/12/12(月) 17:13:33.85 ID:IAmAl5V+0
そに子!!!!!!!
171:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:13:56.43 ID:C73jG/nL0
彼女自身、けっこうなオタでコミケには来ようか迷っていたらしい。
そして俺もいるし、結局来る決心をしたんだとか。
そに子「新刊一部、ください」
彼女は笑いながら言った。
俺も吹き出して、
「いやいや、お金はいりません」
なんて言ってそに子に本を渡した。
そに子「うわ、すいません…ありがとうございます…」
急に真面目になるそに子。
172:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:19:31.82 ID:C73jG/nL0
板尾「これはこれは、可愛らしいお客さんだね。知り合いなの?」
「いや、ほら、いつも言ってる…」
板尾はすぐに察してニヤッとした。
そに子は赤いマフラーを巻いていたが、そのせいか顔も赤くなっているように見えた。
板尾「あなたがそに子さんか…!話は聞いてるよ。
これ良かったら俺の本、あげるよ」
そに子「あ、とっても上手い…!!」
俺は少し嫉妬したw
175:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:25:03.48 ID:C73jG/nL0
板尾「そに子さんは、この後ヒマなの?」
そに子「ええ、まあ…w適当に見て回って、帰ろうかなって。
今まで勉強詰めだったので、今日くらいは少しだけ遊んじゃいますw」
そういうと板尾がコッチをぎろっと見た。
言いたいことは分かっていた。
176:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:29:41.45 ID:C73jG/nL0
この日、俺たちはコミケが終わったら
俺と、板尾と、友人の三人でメシを食おうってことになってた。
それで俺と板尾は地元が一緒。
時分は年末も年末。
なのでそのまま二人で帰郷しよう、という流れになっていた。そして、板尾はそのコミケ終わりの三人のメシに
そに子も呼べ、と言いたかったのだろう。
178:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:35:32.28 ID:C73jG/nL0
そに子は元々私大志望だったし、センター試験があまり関係ない。
なのでまだそれなりに余裕があったんだろう。
「あ、あのさ…そに子ちゃん」
そに子「…はい?」
顔が見れない。色々と辛かった。「コミケ終わったらさ、俺たちメシ食いに行くんだけど…
良かったらさ、そに子ちゃんも来ない?…ほ、ほら勉強とかも教えられるじゃん」
最後の一言は余計だった。でもこうやって言い訳したのを覚えてる。
179:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:43:02.56 ID:C73jG/nL0
そに子「いいんですか…是非ご一緒したいです!」
嘘みたいに笑ってくれた。
ビックリして心臓止まるかと思った。
そに子「それに…一応勉強道具とかもあるんですよね
なんか必要ないけど普段から持ち歩いちゃう…この気持ちわかりません?w」
(マジか…そこは冗談だったんだけど…さすが受験生…)
板尾「決まりじゃん。じゃあ閉会までまだ時間あるし見たいとこまわっておいでよ」
「そうだね…寒いし、風邪引かないように暖かくしてね」そに子「閉会時間頃にまたここに来ますね!」
180:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:47:48.00 ID:C73jG/nL0
そういえば板尾の友人は何をしていたかと言うと
彼は新刊を落としてペーパー頒布だったので、終始俺らの売り子を手伝ってくれていた。
板尾「すっげえいい子じゃん、顔赤くしちゃって」
「そうだね…」
板尾「お前にはもったいないな。で、トイレ行かないの?」
「いや、全然快調。吐き気とかしないよ」
板尾「成長したな」




183:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:52:09.39 ID:C73jG/nL0
午後も2時くらいになった頃だったろうか。
板尾の本が完売した。
あいさつ回りにも行ったから、実質80部くらいだったと思う。
板尾は泣いていた。ぐしゃぐしゃになってた。
俺も泣きそうになったが耐えた。俺の本も実質40部弱、そろそろ完売しそうだったからだ。
184:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 17:56:32.88 ID:C73jG/nL0
板尾は昔から熱い奴だった。
高校で出会って、バレー部で3年間共にして。
自分の感情には素直な奴だった。
間違いだと思ったら、例え相手が先輩でも食い下がるし。
試合に負けたりしたら大泣きして、勝ったらお祭り騒ぎをする。
そんなヤツだった。完売したら板尾は泣くだろうなあと予想していたけど
やはり俺もつられて泣きそうになる。
でも頑張って耐えた。
189:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:07:41.79 ID:C73jG/nL0
その直後だったかな…けっこう時間経ったのかな…
よく覚えていないけど
俺の本もその時を迎えた。
俺の最後の一冊を買ってくれたのは
俺より一回り小さいくらいの女の子だった。
名刺を渡してくれたのを覚えてる。「あ、ありがとうございます…!最後の一冊です…!」
女の子「本当に?やった、ラッキー。これからも頑張ってくださいね」
か、完売した…!?
191:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:13:34.17 ID:C73jG/nL0
「か、完売しました…」
パチパチパチ…!
周りのスペースの人たちが拍手をしてくれた。
隣の方「若いのによくやったねえ。おめでとう」
「あ、ありがとうございます…うえ…」
「い、板尾ぉ…」
板尾「おう、よくやったな…俺たち…うええ…」
二人で大泣きした。
よく覚えてないけど、けっこうな時間泣いてた気がする。
でも一瞬だった気もする。
もうよく覚えてないなあ…
その間板尾の友人が笑いながらスペース片付けたり、
「スケブする?」とか聞いてきた気がする。
192:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:18:57.68 ID:C73jG/nL0
俺はこの時、
コミケ前に絵が上手くいかなくて板尾に少しイライラしていたのを悔いた。
やっぱり板尾はすごいし、憧れ。
でも俺は俺なりの絵を描けばいいんだと、思えた。
そうなるともう嬉しくて仕方なかった。
それ以上に、こんなにも一緒に感動を共有できる板尾のことを
一瞬でも「アイツはずるい」とか「邪魔だ」と感じてしまった
自分が情けなくて仕方なかった。もう自分でもなんで泣いてんだかよく分からなかった。
194:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:26:39.75 ID:C73jG/nL0
そのあとは、スペースを片付けて
俺達も少しフラフラした。
スペースでは板尾の友人がスケブを描いていた。
友人「俺はここにいるから、二人は色々見てきなよ」
いいやつすぎる。
コミケも佳境に差し掛かっていたが、作家も、買い手も目を輝かせていた。
この時見た景色は今でも忘れらない。ビッグサイトの、あのバカ広い会場の中で板尾と二人で歩いた。
196:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:33:10.96 ID:C73jG/nL0
この日に見たもの、感じたものは、本当に大きかったんだなって
今でも思う。
「以上をもちまして、コミックマーケットを閉会します…」
パチパチパチ…!!
板尾「終わったなあ…」
「いやー気持ちいい」
友人「お疲れさん、二人とも」
197:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:39:39.70 ID:C73jG/nL0
スペースでマッタリしていると、そに子がやってきた。
そに子「ごめんなさい…みんな撤収しちゃってて、迷っちゃいました…」
相変わらず顔を真っ赤にしていた。
「いや…全然大丈夫だよ」
板尾「面白い子だなwそれじゃみんな揃ったし、ここにいるのもアレだから
とりあえずビッグサイトから出るか?」
「腹減ったーメシいこうメシいこう。」
そに子を交えて晩飯タイム。俺は意気揚々としつつ、
いつも通りでいられるか不安だった。
198:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:44:16.32 ID:C73jG/nL0
俺は、この晩飯のレストランに着くまでの間に一つの事を確信してしまう。ビッグサイトを出る。
りんかい線に乗る。駅に着く。俺はその間ずっとそに子を見ていたし、そに子を気にかけていた。
コミケの帰りって、ビッグサイトから国際展示場駅まで、怒涛の人の流れなんだ。
俺はその中で絶対はぐれないようにそに子だけを誘導していた。

自分でも確信してしまった。

199:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:51:00.95 ID:C73jG/nL0
「ああ、俺この子のこと好きなんだな…」
間違いなかった。動悸がすると言っても今までの異性不信からくるものではない。
異性不信だった俺が、恋である。
俺はそう確信して、ビッグサイトからメシの場所に到着するまでの間、
すごく嬉しくなってしまった。
下手したらもう2度と無理かもしれないと思ってた恋に、
今自分は落ちたんだなあと思うと、ワクワクして、急に嬉しくなった。それくらい、今までの異性不信にずっと悩んでいた。
そに子にまた直接会って、色々とはじけた気がした。




200:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 18:56:39.13 ID:C73jG/nL0
着いた先はサイゼリヤ…w
まあ大して時間もなかったし、板尾も疲れてたから
安く、たくさん食べたかったんだろう。
板尾「そに子さんも、絵を描くの?」
そに子「ええ、少し…でもまだまだ下手っぴですよw」
俺「頑張って練習してるもんね。絶対すぐ上手くなる」
板尾「ふーん…なるほど…」最初のうちはわりと板尾も穏やかな感じで会話を始めた。
201:名も無き被検体774号+:2011/12/12(月) 18:58:51.53 ID:jc7CDBvS0
なんか雲行きが怪しくなってきたな・・・。
202:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:02:08.51 ID:C73jG/nL0
板尾「ならさ、そに子ちゃんも大学受験終わったら華丸と一緒に一度
ウチの美大おいでよ。色々楽しいよ」
そに子「ありがとうございます…!華丸さん、行こうね…!」
多分この時俺は顔真っ赤だったんじゃなかろうか。
だって、突然好きな子が隣にいて、自分の方見て話しかけてる
って状況になってるんだ。
メシ食べるのもなんか無理やり行儀よく食べようとしたりしてた。
203:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:08:50.25 ID:C73jG/nL0
板尾「そに子ちゃーん、華丸のどこがいいのさー?」
は、始まった。板尾の悪ふざけタイムである。
昔からこういうお調子者気質な所が彼にはあるのだ。
テンパッてる俺を見て面白くなったんだろうなw
そに子「い、いえ…別にそんなわたし…」
板尾「そに子ちゃん実際学校とかでモテるんじゃないの?」
そに子「いえわたし女子高だし男子いないんで…w」板尾は俺に気を使って場を盛り上げようとしているようにも見えた。
俺も頑張ってそに子に色々話しかけた。

そに子は終始笑ってくれていた。
とても楽しい時間だった。

でも俺たちの一日はまだまだ終わりではなかった。

205:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:12:58.49 ID:C73jG/nL0
俺は、このサイゼリヤで話したことは、今でもハッキリ覚えてる。板尾とそに子と美大に遊びにいく約束をしたことも。
ただ、なんてことないものだと思っていた。当然いつか実行できる約束だと思っていたし、何より浮かれていた。
この時交わしたこの何気ない約束が、のちのち俺の人生をまた微妙に変えてしまう。

 

207:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:20:19.03 ID:C73jG/nL0
そに子と、板尾の友人と別れて、
俺と板尾は故郷に向かう電車にのりこんだ。
少しだけ、長旅が始まる。
窓の外は真っ暗。一日の終わりだ。
板尾はなんだか静かだった。
板尾「ふう…今日一日マジで疲れたな!!本、完売してよかったわあ」
俺「だよね。本当、なんつーか最高の一日だったよ。
多分一生忘れない。」
210:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:26:44.20 ID:C73jG/nL0
板尾「思えばさ」
俺「ん…?」
板尾「ここまで来るまで長かった」
板尾は泣いていた。
どうしてそうなったのかよく分からなかった。
板尾「お前が初めてトラウマの事話してくれた時、俺どうしようかって思った」
板尾「女性に関われないって悩むお前見て、本当にどうにかしてやりたかった」板尾「俺は絵を薦めた。言葉とか励ましよりも、
とにかく何か夢中になれること見つけて欲しかった。」

俺「そうだったね。本当、絵描き始めて良かった」

212:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:34:12.90 ID:C73jG/nL0
板尾「お前に絵を薦めたことも、本当は良かったのかどうか
ずっと悩んでたんだ…昔言ったろ?
絵を描き始めてから華丸は人と距離を置くようになったって」
俺「確かに高校の時よく言ってたね」
板尾「絵を薦めたものの、それが本当に華丸にとって良く働くのか。
俺は無責任なことをしたんじゃないかってずっと悩んでた。」
俺「……」板尾「でも、それが…」
213:華丸 ◆vk8BsG8fow :2011/12/12(月) 19:41:40.92 ID:C73jG/nL0
板尾「お前は絵を大好きになってくれて、今じゃ
こんなにコミケ一緒に出るくらいまで上達した。まぁまだまだ下手だけど…」
俺「泣きながらそれ言うかねw」
板尾「それでそに子ちゃんだよ。あの子が現れてくれて…
異性不信だったお前がまた女の子と普通に楽しく接せられるようになって。」
板尾「本当によかったよ…本当に。
お前あの子大切にしろよ…」板尾はずっと顔を隠して泣いていた。
俺もだんだんつられて、涙目になった。
ずっと板尾に
「ありがとう、ありがとう」
って言ってた気がする。