幼馴染みに振られた俺の話を聞いてくれwwwww
投稿日:2016年9月6日 更新日:
恐る恐る、携帯を開く。
そこには登録してある彼女の名前。
俺は指先がうまく動かないのを感じながら、何とかボタンを押した。
開かれるメール。
俺はとっさに目を閉じた。
もう一度反芻。
待っているのは絶望かもしれない。
だって、彼女には好きな人がいる。
だけど、もしーー
俺はゆっくりと目を開けた。
『嬉しい』
ただ、それだけが書かれていた。
「これは、どっちなんだ……?」
肩透かしを喰らったような気分。
いや、実際に食らった。
どうしていいかわからずに、ただ携帯の文面を見る。
すると、新しいメール。
先ほどより、どこか軽い気持ちで開いた。
『090ーー』
「これは?」
出てきたのは数字の羅列。
おそらくは電話番号だと思った。
番号を携帯に並べ、通話ボタンを押す。
耳に当てるとよく聞くコールオンが一回で消え、
「私も、ヤスがずっと好きだった!!」
あまりの音量に思わず切った。
ちょww
やべ全身痒くなってきたwww
さっそく折りやがったwwww
びっくりした。
そして俺はなんで切ってしまったんだ。
携帯が震える。通話。
「なんで切ってんだよ!」
ごもっともだ。
「いや、悪い。あまりにもうるさくて」
「ボリューム! ボリュームが悪いのか
! 内容については!?」
「ノーコメントで」
「ヒドい!
ヤスは本当に私が好きなの!?」
「さあ、どうだろう?」
好きだ。
だってこんなにも顔がにやけてしまうから。
こんないつも通りのやりとりに、こんなにもときめいてしまうから。
笑っている。俺も、彼女も。
幸せを感じた。
無謀に思っていた俺の初恋は実った。
「ところで」
「ん?」
あれからしばらく笑いあって。ようやく落ち着いたところで話を切り出してみる。
「お前本当に俺のこと好きなの?」
ここにきてまぁ嘘なんだけどね☆でしたといわれたら俺は死ねる思いだった。
「なにさ。私の愛を疑うの?」
「愛って、お前……。バカか」
「誰がバカだって!」
「いや、バカだろ」
「ムキー! ヤスが頭よすぎんの!」
話が逸れて。
「いや、お前、○○のことが好きなんじゃないの?」
それは学年でも有名なイケメン野郎。
サッカー部のエースという実にリア充な野郎でした。
彼女がそいつを好きだと、聞いた。
それなのに彼女は俺に色目を使っている。
だからムカつくんだ。
誰かがそう言った。だからイジメたんだと。
「うー、それはー、なんというかー」
「何だよ」
「あれですね。アイドルにキャーキャー言う感じですよ」
なぜに敬語なんだろう。
だけど、
「そっか」
俺は確かに安堵のため息をついた。
同時に俺の悩みは杞憂だったと思うと馬鹿らしくなった。
「って、もしかしてヤスはそれで私のことを避けてた!?」
「いや、まあ」
その通りなのだった。
他に好きなやつがいるというのに、纏わりつくのは迷惑だと思った。
何よりも俺が耐えられなかったからだ。
「ヒドい! 私に聞けばいいでしょ!」
「んなこと聞けるかよ」
「なんでよー」
「なんでもだ」
「ぶー、私の寂しい思いを返せー」
「返品不可でございます」
楽しい。実に楽しくて嬉しいやりとり。
できれば電話越しじゃなくて、今すぐにあって抱きしめたかった。
だけど、すでに夜の帳は降りた。
「ねえ」
「うん」
「これで、私たち彼氏彼女?」
「あー、まあ」
そういうことになるのだろうか。
改めて思うと、どこか現実味にかけていた。電話越しだからだろうか。
「えへへ、そっか。嬉しいなあ。ずっと、初めて会ったときから好きだったから」
ああああああああああああまずっぱいいいいいいいいいい
「そうなのか?」
「そうだよ。あの日、帰ったらお母さんに『スッゴいかっこいい人が来た!』って言ってたんだから」
「嘘くせえ」
電話越しで良かったかもしれない。
「嘘じゃないし。ねえ、ヤスはいつから私のこと好き?」
頬が緩みすぎだ。
「ああ、そうだな……」
直にあっていたら、きっと途方もないくらい気持ち悪い顔を晒していたと思うから。
「初めて会ったときからずっと、かね」
ああ、彼女を好きで良かった、とこの時思えた。
さて、こっからしばらく自分でも赤面するバカップル話が続きます。
なのでサッサと振られちまえという人が多ければここは飛ばします。
赤面待ち
赤面wkwk
今何人見ているかわからんが>>116ー>>122までの多数決で。
正直黒歴史ものなので、マジで注意。
赤面晒したまへ
赤面
赤面希望!!!
持ち上げてから突き落とす方がおいしいしww
ちくしょうお前らそんなに人の黒歴史が見たいのか。
コンチクショー、こうなったら絶対お前らを悶えさせてやるわ!
うはははははは
しらふじゃ書けネーヨ
>>123
ゲンドウ「構わん。やれ。」
「ねえねえ、聞いていい?」
ある日の帰り。
あの日から付き合った俺たちは、帰りを毎日一緒にしようと約束した。
どちらかが遅くてもしっかり待つこと。それを条件に。
「その前に」
「?」
ちなみに、この時は手をつないでいない。
というか結局繋がなかった。
なぜなら、
「今君は何をしている?」
「腕組んでいる」
俺たちはずっと腕を君で移動していた。
正直、はずかしいをこえて開き直りに近い心境だった。
「ダメ?」
「ダメではない……よ?」
ダメじゃないけど。
腕のちょうどいい位置に柔らかいものが当たる。
なんだこの野郎当ててんのか、と思いつつ敢えて指摘はしなかった。
だって、男の子だし。
「それでねそれで」
「ん?」
「ヤスは何が好き?」
「お前」
「はう……」
からかったつもりはない。条件反射で答えてしまった。
自分は相当毒されていると思い知った。
同時にこんな甘い毒なら一生使っていたいなあ、とも。
「そ、そうじゃなくて」
恥ずかしがって照れる彼女。
真っ赤になった顔は可愛い。
周りの学生が苛立ったような目で見ているが気にしない。
「ヤスの好きな食べ物を聞いているの」
「おま」
「真面目に!」
「……なぜ?」
素直に疑問に思った。
「えっと、それは、その、ね……」
「ふむふむ」
「せっかく彼女なんだし、手料理、とか……」
先ほどよりも顔を赤くさせて呟く。
か弱い声は反則だな、と俺はのぼせた頭で思った。
「そういうことなら何でも食うぞ」
「えー。つくりがいないなあ」
「いや、お前が作ったものなら多分何でもうまいし」
彼女は家庭科の成績だけは抜群だった。
昔もらったクッキーが非常い美味しかったことを覚えている。
そんな経験談から言った言葉なのだが、
「うう、それは殺し文句だ」
彼女は更に顔を赤くしていた。
ゆでダコも裸足で逃げ出すくらい。
「?」
改めて自分が言ったセリフを思い起こす。
……。
…………。
俺はバカか。バカップルか。
結局、その日はお互い顔を真っ赤にして家路についた。
腕は組んだままだったけど。
別のある日。
『明日デートしよう』
そういった旨のメールが送られてきた翌日。
俺は公園で彼女を待っていた。
近いんだから待ち合わせする必要ねー、と思ったが。彼女曰く必要何だとか。
即にすることもないので手持ち無沙汰に砂ばを弄っていた。
デート、生まれて初めてだった。
当然、思春期の妄想は膨らんでいた。
もうパンパンだった。
「いかんいかん。今日は健全なデートだ。うむ」
親には、友達と映画行ってくると言っていた。
嘘はついていない。彼女を友達の延長線上と考えるならば。
なんで親にバラしたくはなかったのか。
親にからかわれるのだけはごめんだった。
「お待たせ」
くだらない思考をしていると彼女がやってきた。
いつもと違う私服。動きやすそうだった。で、可愛い。
「おせえ」
九分待った。
「そこは『僕も今来たところだよ、ハニー』って優しく微笑むところでしょうがー!」
「お前、それを本気で言っているのか?」
だったら病院へ行かなくては、と心配した。
「ちっげよー! もういい! サッサと行くよ」
「ハイハイ。あ、どうでもいいけど」
「なにさ!」
「似合ってるな、その服」
本心と礼儀に一致が見られる。実に素直な褒め言葉。
「う、あ、ありがとう」
彼女は顔を一転にやけさせて、映画館へ向かった。
すまん。そろそろ仕事なんだ。
一旦落ちる。
帰ってきてまだあったら完結させよう。
赤面黒歴史を期待させて持ち越しとか
どんだけw
おはよう。
仕事を切りがいいとこで止めて、寝ていた。で、今起きた。
寝起きなのでしばらく待ってくれ。
あと、残念なお知らせ。
濡れ場を期待している人には悪いんだが、どうも書けそうにない。
書けないこともないんだが、書きたくはない。
なんというか、これだけは公表するもんじゃないと思うんだ。自分の中で。
あの時の彼女の顔も反応も鮮明に思い出せるけど、
それは俺だけのものにしておきたい。
我ままだけど許してくれ。
それ以外の要求、質問についてはできるだけ聞きたいと思う。
勝手なこと言ってスマン。
てか濡れ場あんのかよwww
>>166 一応、一年くらいは続いていたからな。
回数は少ないけど確かにあった。
濡れ場は聞きたいが、話してくれとは言えないな・・・。
>>167 ありがとう。察してくれて助かる。
むー。そろそろ再開しようと思うよ。
相も変わらず遅レスだから今日中に終わるかわかんね。
でも見てくれたらうれしいさ。
そうそう。彼女の名前だが、いつまでも『彼女』や『お前』というのはアレなので。
以降は、『エリ』という名前をつかおうかと。