オチも何もないけど、書いてこうと思う
酒飲めないからすでに若干頭いてぇ…
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/09/22(木) 20:12:16.10 ID:kUgYnxlM0
俺は生まれも育ちも関東boy
ていうか親友と言ってるけど親友久保が俺の事を親友と思ってたかはわからんが、少なくとも俺にとっては親友なのでそう書かせてもらったw
親友って思ってなかったらごめんw
俺んちは酒屋で、家族はじいちゃん、ばぁちゃん、親父、お袋、そして俺の5人
親父もお袋もめちゃくちゃ元気で陽気だから俺の家は近所でも知られた陽気な家族だった
そんな家庭に育ったから俺は当然のようにお調子者の馬鹿なガキに育った
そんな俺と久保と出会ったのは中学に進学してから
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/09/22(木) 20:15:48.10 ID:hQKKVqCy0
残念ながら死神さんは出てこないんだ
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2011/09/22(木) 20:19:19.75 ID:kUgYnxlM0
久保は野球やってたんだけどサッカー漫画のシュートが好きで、学校に本を持ってきて俺に貸してくれた
ちなみに仮名を久保にしたのはなんとなくそこからとった
そこから俺と久保は仲良くなっていつもつるむようになった
久保は佐藤健に似てる感じのイケメンで、すごい優しいやつなんだが、それでいてノリもよくて俺らと悪いことも色々やって先生によく叱られてた
ちなみに中学から熟女もの(30前後)AVを好んでいた俺に対し、久保はくすぐりとか運動会とかそういうのが好きな異端児だった
当時の久保から借りパクしてしまったくすぐりトランスというAVが未だに家にあるがどうしたものか…
ちなみにくすぐりトランスではかなり抜いた記憶がある
そんな久保と2人で帰ってた中2の夏
俺「あー、今日も疲れた」
久保「・・・うん」
俺「ん?なんか元気なくね?」
久保「・・・」
俺「え、どうした?なんかあった?」
久保「・・・ちょっと1に聞いてもらいたいことがあるんだけど・・・」
俺「おぅ、全然いいぜ!どうした?まさか好きな子でもできた?w」
久保「・・・うん」
俺「うぇ・・・まじで?」
今までそんな様子を微塵も見せてなかったから驚いた
話を聞くと久保が好きなのは一つ上のテニス部の稲森さんって人で、俺はよく部活をサボって女子テニス部を覗いてたんだが、稲森さんはかなりエロ可愛い人で俺の頭のフォルダに入ってたから全然しってた
26♂
高卒酒屋
フツメンであってほしい
稲森さんは俺らの学年でもそこそこ人気があったし、サッカー部の先輩もつい何週間か前に撃沈してたのでかなり手強い相手だった
だけど久保の初恋をなんとか実らせてやりたい(面白半分)ってことでそこから俺と久保の稲森大作戦が始まった・・・のだが、この作戦は最悪の結末を迎える
まぁ作戦といっても大したことはしてないが・・・
知ってる先輩の力やテニス部のやつらの力なんかを借りながら徐々に稲森さんに近づいて、なんとか話せるくらいの関係にはなったんだ
この時点で俺は稲森さんがかなりのビッチでちょいDQN風味だということは把握していたが、盲目になっている久保にはそれがわかってなかった
内心稲森さんはやめといたほうが…と思っていたが友の心情を思えば言い出せず、とうとう久保は俺に内緒でラブレターを稲森さんの下駄箱に入れるという暴挙にでる
出来れば順を追って書いてきたいのでスマヌ…
ある朝、俺が登校すると昇降口あたりで稲森さんと稲森さんと仲がいいDQNグループが目に入った
稲森さんはこのくらいの時間に登校してるんだなぁとかDQNどもがいるから挨拶できねぇとか考えて稲森さんのほうみてたら事件はおこった
稲森「ん、これなんだろ??」
DQN女「なになに?えっ!?コレってラブレターじゃない!?www」
稲森「えっ、そうなのかなぁ」
DQN男「なに?ラブレター?俺が読んでやるよwww」
そういうとDQN男はラブレターらしきものを稲森さんから取り上げて声に出して読み出した
俺はスルーしてその場を後にしようと歩き出した
DQN男「…です。それでは返事待ってます。久保wwwwだってwww」
久保!?
ビックリして振り返ったら稲森さんは半笑いのバカにした感じで笑ってて、DQNどもと三年の教室の方へあがってった
登校する人が多い時間帯だったし、結構な人が久保のラブレターを聞いてた
当然ソッコーで久保ラブレター事件は広まって、ラブレターにいたっては三年の廊下に張り出してあるって話だった
久保は「…ははは、マジでカッコ悪いな、俺」とか気丈にも笑ってたけど、ショックなのは痛いほど伝わってきた
そんな久保を見てるとあのDQNどもと稲森さんに対する怒りがわいてきて、俺は三年の教室に向かった
途中でもう一人行くといってくれて、二人で三年の教室前にやってきた
廊下に張ってあったラブレターの前にはちょっと人だかりができてたけど俺らはそれを無視してそれを剥がして、DQNどもと稲森さんのクラスに向かった
俺「コレをこんなことにしたのは誰ですか?」
いきなり稲森さんたちの教室に入って、お怒り口調で言ってしまった
DQN男「はぁ?お前誰?もしかして久保?wwwwww」
俺「違います!ていうかお前がやったのか?」
DQN男「お前?おい、誰に向かってそんな事言ってんだ?殺すぞ」
俺「お前みたいなカスはお前で十分だろ。絶対許さねーからな」
DQN男「いきがってんじゃねーよ!マジで殺すぞ!」
こんな感じのやりとりしてたから人も結構集まってきて、先生もきたから俺らは自分たちの教室にかえされた
久保は笑いながら「ありがと、俺のために。でももうあの人のことはどうでもいいから、1ももう気にすんな」って言ってたから、俺は自分の気持ち抑えて、この件を早く忘れようと努めた
後日、俺と友達がDQNどもにボコボコにされたのは言うまでもない…
日記帳持ってないの?
日記帳?小学校の宿題以来つけたことないぜ
それから恋愛恐怖症になったのか久保から恋愛したいオーラを感じなくなり、なんとなく俺らの間じゃ恋愛話はタブーみたいな感じになった
でもそれ以外は前となんら変わらず楽しく平凡に過ごしてた
そんなこんなで中学を卒業して高校へ…
俺も久保も頭のよさは中の中か中の下くらいで、徒歩圏内でいける中の中くらいの高校に入学した
高校でも久保と同じクラスになった(結局高校も三年間一緒だった)
俺らの高校には可愛い子が結構いた
高校生になったら彼女つくってムハムハしたいっていう野心を持った俺には最高のステージになるはずだった
が、はじめに言っておくが俺には高校三年間で彼女は出来なかった…
野心家の俺はモテるかもしれないという幻想を抱き軽音楽部に入部、一方の久保は帰宅部へ入部した
その日もいつものように学食で飯を食ってたが、みんな用事やらでその日は久保と2人だった
久保「そういえば1、可愛い一年生にしつこくアタックしてるみたいじゃん?w」
ビックリした…久保がこの程度のレベルでも恋愛関係の話をすることはあの件以来なかった
俺「お、おう!そうなんだ。でもなかなか上手くいかなくてさ」
久保「そうなんだ?上手くいけばいいな」
俺「おう!まぁ、まだまだこれからっしょ」
この後はいつもの他愛もない会話に終始したが、なんか久保の心境に変化があったのかと思った
まさか新たな恋か!?
でも結構久保といつも一緒にいたけど、何かそれっぽい事もなかった
でもあんな事を言うなんて何かあるはず…
多分放課後に俺が部活に行ってから何かあるはず…
結構サボってた部活をその日もサボって俺はストーカーみたいに久保を追うことにした
教室のベランダに潜伏してた俺はすぐさま後を追った
久保は図書室に入っていった
図書室…中学からの付き合いだが、久保が図書室にいったのを見たことなんてない
これは図書室に何かある…俺は図書室のもう一つのドアからこっそり侵入した(隣の教室と繋がってて奥にあって久保側からじゃ見つからない)
どこにいるかなと捜してると机に座ってる久保を発見!
・・・んっ!?
隣に女の子が座ってる・・・!?
なんだ、あいつ、なにしてるんだ・・・
ストーカーの俺はもうちょっと接近して女の子が誰か確認した
あれはウチのクラスの新垣ちゃんだ
なんで新垣ちゃんと久保が二人で図書室に!?
新垣ちゃんは仮名の通りガッキーに似ていて、頭も運動神経もめちゃくちゃ良くて、誰にでも気さくで優しくて、さらに家が金持ちらしくお嬢様なまさに天使だった
そんな新垣ちゃんは当然モテモテだった
でも彼氏はいないっぽくて、話せば「あんまり恋愛とか興味ないんだよねw」という始末
俺が知ってるだけでも当時10人くらい撃沈してた
俺も久保も新垣ちゃんとは普通のクラスメイト以外の何者でもなかった
ていうか高嶺の花すぎて俺は恋愛対象にもなってなかった
そんな新垣ちゃんと二人っきりで久保は何をしてるんだ!?
会話は微妙に聞こえるが何言ってるかほぼわからない
けどなんかほんわかな会話をしてるっぽかった
会話を聞きたいがこれ以上近寄ったらバレるので、とりあえず手前にあった女の子の成長に関する本を立ち読みしてた
ちょっと時間が経って、気づけば図書室は新垣ちゃん、久保、そして俺だけになってた
熟読してた本を置いてこれからどうしようかと考えてた時に図書室に怒号が響いた
新垣「ねぇ!なんでこんなのもできないの!?馬鹿!」
えっ!?
新垣「もー!手伝いの癖に仕事増やさないでよ!本当使えない!」
新垣「馬鹿なりに考えてやってよ!馬鹿」
久保「ごめん」
なんだコレは!?
天使のような新垣ちゃんはこんな汚い言葉やキツい事を言うキャラじゃないし、普通のクラスメイトなはずの久保がなんであんなに言われてるんだ…
謎すぎて暫く混乱してたが、図書室に誰もいなくなったのと声のボリュームが上がったから会話はさっきより聞こえてきた
久保「はい」
新垣「今度ミスったら許さないから」
久保「・・・」
新垣「返事!」
久保「はい!」
どうしてこうなったかはわからないが、とにかくこの二人の間にはとてつもない何かがある…
でも新垣ちゃんのあまりの変貌ぶりにビビった俺はとりあえず図書室を脱出した
あの二人の関係について気になって夜もなかなか寝付けなかったので次の日、それとなく久保に聞いてみることに
こういうチラ裏感動系でこんなことあまりないんだが
ここまで周りが興味持たないスレは初めてみた
書いてちょっとすっきりしたいっていうか思い出整理したいっていうか…感動系とかそういうのではないよ
ありがとう!
久保「まぁ、時間はめちゃくちゃあるし、焦らずやればいいじゃん」
俺「まぁ、そうだな。ていうかそういう久保はまだ好きな子とかいないの?」
久保「俺…いないよ」
俺「そっかぁ、でもせっかくの高校生活だし久保も彼女つくろうぜw」
久保「んー、まぁそうだな。気が向いたら考えるよ」
俺「彼女が新垣ちゃんみたいな子だったら最高なのになぁ」
久保「…あ、うん、そ、そうだね」
やっぱりなんか怪しい…この後、新垣ちゃんの話題を振ってもなんとかごまかして次の話題にいこうとするので、思い切って言った
俺「久保、悪いんだけど、俺、昨日図書室にいたんだ」
久保「えっ!?図書室!?いつから!?」
俺「お前が図書室に入っていってから」
久保「ちょ、図書室でなにしてたんだよ!?」
俺「昨日久保がいきなり恋愛話するから驚いて、何かあったんじゃないかと思って放課後つけてた」
久保「え、ちょ、え…」
俺「そしたら新垣ちゃんとお前を発見した。そして誰もいなくなったあとの新垣ちゃんの豹変ぶりを見た。怖くなってソッコー帰った。何かあった?」
久保「・・・・・とりあえず昼休みに屋上で話す」
俺「リョーカイ」
つい1ヶ月ほど前まで久保らは今までと変わらない関係で新垣ちゃんは天使だった
↓
放課後、体育祭の準備をしてる新垣ちゃんを見て暇だった久保が手伝う
↓
毎日のように手伝うようになる。まだ天使
↓
結構遅くまでなった日があり、二人でお疲れさん会的な感じでご飯食べにいく。まだ天使
↓
ご飯中や帰り道、久保に対するダメ出しが徐々に出てくる。微妙にまだ天使。久保、新垣ちゃんの本性に少し気づく
↓
それからちょくちょく新垣ちゃんからの命令で色々手伝わされるようになる。二人だと言動がキツくなる。微妙に悪魔
↓
いまではそれがさらに進行して、二人だと常に昨日のような口調になる。悪魔化
という流れらしい。
八方美人というか、性格悪い、新垣ちゃん…
でもさらに久保はどうしようもなかった
久保「俺・・・新垣ちゃんのこと、好きかもしれない・・・」
それから俺たちの新垣大作戦がはじまった
俺とは普段と変わらずニコニコと優しく気さくに話してくれる新垣ちゃん…
なんでこんな新垣ちゃんのことを好きになったのか聞くと「本気で怖いわけじゃないし、わがままでおこりんぼうで、なんか可愛い」とのこと…
稲森さんの件もそうだが、久保はちょっと癖のある人が好きなのかと思いながらも、とりあえず昔のトラウマを乗り越えようとしてるから全力で力になろうと決めた
俺と久保のリサーチによると新垣ちゃんはマジで恋愛に興味なし(人を好きになったことがない)で、
悪魔な性格を見せつけてるのは何故か久保だけということ
久保から直接新垣ちゃんに「なんで俺にだけそんな感じなの?」って聞いてもらったんだが、
「んー、なんか久保くんて犬っぽいから。ペット的な感じ。だから久保くんはあたしの言うこと聞かなきゃダメ」
と返答され、訳が分からなかったがとりあえず新垣ちゃんは久保を便利な所有物だと思ってる節があった
ただある意味では新垣ちゃんとかなり近い関係にいる久保
チャンスはチャンスだが、このままだとご主人様とペットの関係で終わってしまう
俺ならそれでもいいけど、久保は新垣ちゃんと付き合いたいからどうにかしてその垣根を越えなきゃいけない
たしかに久保は男らしいっていうよりは可愛い系のやさ男だったからなかなか男らしさを発揮できていなかった
何かで新垣ちゃんに男らしさをアピールできないかな…
あった!!
俺は久保が野球がうまいのを思い出した
体育とかで他のスポーツはパッとしないけど、久保は中学のころシニアで野球をやっててエースだった
詳しくはよくわからないけど選抜チームに選ばれたり、野球で推薦の話もあったみたいだった
久保は「高校野球とか練習キツそうだし、もう中学で十分やったから」と入学当初言っていたが、コレは新垣ちゃんにアピールする武器になるはず
数日後…そこにはグラウンドでノックを受ける久保の姿があった
秋に新チームになってから久保は二番手ピッチャーのポジションを掴んでいた
新垣ちゃんとの関係は相変わらずだったみたいで、「どうせ下手なのになんで今頃野球なんてやってんの?馬鹿みたい」とか「放課後に無駄な練習してないであたしに付き合いなさいよ」とか言われてたみたい
なんだかんだ久保といられる時間が少なくなってヤキモキしてるっぽい新垣ちゃんが可愛く思えてきた高2の秋…
その頃、新垣ちゃんの相談やらも含めて久保の家に結構行ってたんだが、俺は2個上の久保のお姉ちゃんに恋をしていた
そんな俺たちの淡い恋は進展のないままあっと言う間に高3になった
新垣ちゃんにも背番号1を自慢したらしいが「野球とか興味ないから」「全然その凄さがわかんない」「坊主なんて似合わないから早く前の髪型にしてよ、馬鹿」とか言われたらしい
多分、いや、確実に新垣ちゃんはツンデレ
少し前から随所に新垣ちゃんも久保のこと気になってんじゃないかなって発言が出てくるようになってきたし、全校応援の甲子園予選は最後の一押しをする最高のチャンス
そして大会当日、俺は新垣ちゃんの隣をがっちりキープ
この頃には俺も新垣ちゃんと結構仲良くなっていた
(俺に対しては気さくで優しい状態)
一回戦の相手は弱小で、久保は温存されて試合に出なかった
結局ゴールド勝ちして二回戦進出
試合中の新垣ちゃんは「なんで久保くん出ないの?」「こんな弱い相手なのに出れないって久保くんって相当下手なのかな?w」「久保くん出ないとつまらなくない?」とか言ってた
多分本人は意識してないだろうが久保くんって言葉をめちゃくちゃ連呼してたw
久保にそのことを伝えると「それだけで甲子園優勝できそう」ってニヤニヤしてた
二回戦の相手はうちの高校と同じくらいの強さの高校で、久保が先発した
新垣「あ、久保くん今日試合でるんだ?相手弱いのかな?」
俺「いやいやいや、この前の相手より全然強いよ。だから久保が出るんだ」
新垣「えっ、そうなの?久保くんって下手じゃないの?運動神経あんまよくなさそうだし」
俺「あいつ野球はうまいんだ。背番号1ってチームの一番の中心選手ってことなんだ。二年の途中から入部してエースなんてすごいよ久保は」
新垣「・・・そうなんだ」
俺「うん。この前の試合は温存されてたんだ。今日も勝てるように応援しよう」
新垣「あ、うん」
新垣ちゃんは久保の試合を見るのが初だった
終始言葉数も少なくて、ピンチになるとメガホンをギュッて握りしめてめっちゃ久保のこと見てた
これは間違いなく恋w