30歳からの青春を謳歌した話 - 暇つぶしのゆいたんねる

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30歳からの青春を謳歌した話

投稿日:2016年10月1日 更新日:


3
1:
名も無き被検体774号+:2012/04/19(木) 23:10:46.93 ID:3nyHCYd/0
まあ良かったら聞いてくれないか

4: 名も無き被検体774号+:2012/04/19(木) 23:12:45.41 ID:3nyHCYd/0
俺は現在社会人、まあもうオッサンだ
都内の片隅に住んでる
特に無趣味でただひたすら働いてきた

8: 名も無き被検体774号+:2012/04/19(木) 23:14:22.34 ID:3nyHCYd/0
仕事はイベント事業なんかをやってる
最初は辛かったが慣れればそうでもなく
特に面白くもつまらなくもなく、続けてきた
毎日毎日、特に刺激もなくて淡々とこなすような日々を送ってたな

10: :2012/04/19(木) 23:17:02.51 ID:3nyHCYd/0
名前変えとくか

コミュ障ってわけでもないが
大学時代あまり友達もいなかったもんで休日はたいてい一人
孤男板なんかをチェックしつつ昼は写真撮りに行ったり
夜は一人で酒を飲むのが唯一の楽しみだったよ

11: :2012/04/19(木) 23:20:29.21 ID:3nyHCYd/0
もう2年前になるな
ちょうど今くらいの桜が散りだした時期に
俺は多摩川に写真を撮りに行ったんだよ

休日でいい感じの陽気の多摩川
案の定人は多くて、大学生がバレーしてたりカップルがたくさんいたり

俺もいい気分で写真撮ってたけど、なんとなく落ち着かなかったな

12: 忍法帖【Lv=8,xxxP】 :2012/04/19(木) 23:22:28.51 ID:THoc+E6rP
>>11
落ち着かないのは、
パンツはき忘れてたんだろ?




14: :2012/04/19(木) 23:24:34.32 ID:3nyHCYd/0
>>12
俺は変質者じゃねえよww

13: :2012/04/19(木) 23:24:03.93 ID:3nyHCYd/0
橋の上を通る田園都市線が撮りたくなって
なんとなくぼーっと立って待ってたら、一人の爺さんに話しかけられた

「写真が好きなのかい?」
ハンチング帽をかぶった小柄な爺さんだった
笑うと線になるような優しい目で、すごく人のよさそうなオーラを出してた

16: :2012/04/19(木) 23:28:58.60 ID:3nyHCYd/0
俺「はい、写真をよく撮ってるんです。」
爺さん「この辺は景色がいいからね」

そんな感じで談笑してた
すごく暖かい感じがして、もう亡くなった田舎のじいちゃんのこと思い出した

爺さんと10分くらいその場で話したかな
初対面だったのにとても意気投合してた

17: :2012/04/19(木) 23:32:33.86 ID:3nyHCYd/0
俺が酒好きってのもあったからだろうなぁ
爺さんとはその場で日本酒の話とかで盛り上がった
俺が地方出身で色んな地酒飲んできたって言ったら凄い喜んだ

そんなこんなで話してるうちに、向こうから若い男女が寄ってきた
爺さんとはリラックスして話せていたが、若い人が来て俺は少し身構えた

爺さん「私の娘夫婦だよ」
と爺さんはニコニコして紹介した

18: :2012/04/19(木) 23:36:59.20 ID:3nyHCYd/0
娘夫婦「こんにちは~」
俺「こんにちは」
思い切り愛想よく挨拶した

普段から一人でばかりいたから、こういう当たり前の幸せの中で生きてる人たちと
関わること自体なんだか不思議だった

19: :2012/04/19(木) 23:42:32.99 ID:3nyHCYd/0
とても不思議な時間だった
初対面だったのにとても馴れ馴れしく話しかけてくる爺さんと娘夫婦で、
でも全然嫌な感じはしなかった

その日、俺は爺さんの色んな話に付き合ったが
大学時代に少しだけやったことのある囲碁の話でとても盛り上がった

なんでも爺さんも含めその娘夫婦も囲碁をするらしい
今時、珍しい家庭だなと思ったよ

20: :2012/04/19(木) 23:45:43.58 ID:3nyHCYd/0
あ、ごめんちょっとだけ落ちるわ
どうせ見てる人いないと思うがw

21: 名も無き被検体774号+:2012/04/19(木) 23:47:45.18 ID:Kxjm6Die0
見てるよ(^-^)/

24: 名も無き被検体774号+:2012/04/19(木) 23:52:43.30 ID:/G8jWvxIO
続きはよ

26: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/19(木) 23:54:06.33 ID:3nyHCYd/0
ありがとう、復帰した

家族みんなで囲碁が好きで、よく碁会所に行くという話を聞いた
俺はそれがとても興味深くてその碁会所について色々と聞かせてもらった

大学時代はあまりに周りにやってる人がいなくて辞めていたから、
同じものを好きな人たちが集まる空間に興味があったんだ

27: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/19(木) 23:58:01.02 ID:3nyHCYd/0
その日は、それで別れた
特に連絡先を聞くわけでもない
たまたま出会って懇意になっただけだったし

ただ、よく行くという碁会所の場所だけは聞いておいた。
すごくワクワクしたなあの日は
家についたら久々に昔の詰碁の本とか出してきて
夢中になれるものが見つかるんじゃないか、ってワクワクがあった

28: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 00:20:08.34 ID:PiAbgJbR0
ワクワクするものがあっていいな

29: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 00:32:39.95 ID:BRCcLVvY0
良スレの予感…

31: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:38:52.23 ID:pt3yoC7U0
遅れて申し訳ない。
ちょっとたてこんでおりました

俺は、次の休みの日にその碁会所にいくことにした
人生初の碁会所。
緊張するしどんな人がいるか分からなくてドキドキしたなw
雑居ビルの2階にある碁会所でさ
様子を伺うように中に入ったよ

32: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 00:40:09.49 ID:BRCcLVvY0
おかえりなさーい♪

33: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:43:05.88 ID:pt3yoC7U0
まず、驚いたのは席料を払うことだね。
昔の50円ゲーセンの店長みたいな感じの席主に1000円払ってさ

「初めて?棋力はどのくらい?」
とか聞かれた
ほとんど初心者に近いし凄く焦ったよ

「ちょっと今日は見る感じで…」
みたいなこと言ってけっこうな広さのある店内を見回した

35: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 00:46:56.85 ID:BRCcLVvY0
ヒカルの碁は好きだったなあ♪

36: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:47:22.99 ID:pt3yoC7U0
ほとんどオッサンかお年寄りしかいないのだけど
もっと殺伐とした雰囲気かと思ったらみんな楽しそうに打ってるんだよな

店内を見てると、驚いたことにあの爺さんがいた
俺は近くでそっと見てた

盤面を見た感じでは爺さんはなかなか上手い感じだった
少なくとも俺よりは遥かに上

対局中に話しかけるのも悪いし、とりあえず一局終わるまで待つことにした

37: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:53:01.97 ID:pt3yoC7U0
とは言えやはり若い人は皆無の店内
ヒカルの碁が流行ったのも最早遠い昔のことだしな…

自分がいることにやや場違いな印象を感じた
ぼーっとしていると爺さんの対局が一段落したようなので、話しかけることにした

俺「あの…こんにちは、この前はどうも…」
爺さん「君はこの前の」

突然の若者の訪問に爺さんは凄い喜んでいるようだった

38: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:55:39.40 ID:pt3yoC7U0
爺さん「まさか本当に来るとはね」
爺さんはニコニコして嬉しそうに話してくれた
俺もなんだかワクワクして、
「じゃあ一局打ちますか」っていう流れになった

棋力は、俺はアマ3級あるかないかくらいだった
爺さんはアマ3段くらいの強い人で、
とりあえず最初は2子置かせてもらって打った




40: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 00:59:58.18 ID:pt3yoC7U0
2子置いただけではまったく歯が立たず、俺は普通に途中で手がなくなったw
すごい緊張したな

そのあとは石を3つくらい置いてほぼ指導碁のような状態でリラックスして打ったな
純粋に楽しかったよ
久々に打ったし、面白かった

その日俺と爺さんは友達になったんだと思う
歳の差なんて関係ないかもな、って生まれて初めて思った

41: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 01:04:05.14 ID:pt3yoC7U0
冗談も通じる爺さんで、二人でめっちゃ談笑した
彼女いませんって言ったらなんかおちょくられた
「私が若い頃は悪いことたくさんして女を騙したもんだ」
とか言ってバカ笑いしてた

あと煙草の銘柄も一緒のやつ吸ってて、至る所で話が噛み合った

すごい不思議な気持ちになった
田舎のじいちゃんもばあちゃんも親父ももう居ない俺は
懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった

42: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 01:06:43.78 ID:BRCcLVvY0
お爺さんの昔語りって聞いてて楽しいよねw

気持ちわかるわ~♪

43: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 01:10:12.56 ID:pt3yoC7U0
その日はそのまま一緒に飲みに行こうと思った
俺「どっかこの辺で飲んできましょうよ」
爺さん「それなら私の家に来るといい」

どっか立ち飲み居酒屋にでも入ってマッタリ飲もうかと思ったら、
家に誘われた
なんでも娘と奥さんが美味しい夕飯を用意してるから帰りたいのだとか

流石に家にお呼ばれするのは申し訳ない、と思ったが
「遠慮はするもんじゃない」と言ってきかないので行くことにしたw

45: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 01:13:47.62 ID:pt3yoC7U0
爺さん家の最寄り駅は俺の最寄りから電車で40分くらいのとこだった
近くもないが、案外遠くもないことに驚いた

電車に乗ってる間もひたすら談笑してた
ここまで話が合うとは思わなかった。
会社にたくさん上司はいるが、気に入られたためしがない

47: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 04:36:16.04 ID:NWtSeKNP0
なんかいいなぁ…

48: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:06:43.78 ID:pt3yoC7U0
起きたぜ
社畜の朝は早い
さて、続き書きますね

49: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:09:10.85 ID:pt3yoC7U0
爺さんの家は閑静な住宅街って感じのとこにあって
とても綺麗な二階建ての一戸建て。

俺は案内されるがままについていった
行くと、娘夫妻に出迎えられた

爺さんの奥さんもいたが初対面だったので、なんだか恥ずかしい空気になったぜw

50: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:13:23.64 ID:pt3yoC7U0
どうやら爺さん夫妻と娘さん夫妻の
4人暮らしのようで
今時こんな形態の家族もいるんだなあって思った

爺さんの奥さんに
「これはこれは若々しいお客さんね」
って笑われながら言われたのを覚えてるぜ

51: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:19:27.14 ID:pt3yoC7U0
台所で娘さんと奥さんが晩ご飯の準備をしていたので、
旦那さんと爺さんと俺の男衆はリビングでテレビを見てくつろいでた

これがまた旦那さんもいい人で3人で談笑してた
旦那さんとは異様に音楽の趣味があってそこで大いに盛り上がる
それに爺さんは笑って相槌をうってた

54: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:25:32.76 ID:pt3yoC7U0
そんなこんなで「晩酌しましょっか」って流れになって
とりあえず台所横のテーブルに3人で座って
酒を飲み交わすことに
俺と旦那さんはビールだったと思うんだけど
爺さんはオサレで蜂蜜ハイボールなんかを飲んでいた気がする

見たこともない大きなトロのブロック?を爺さんがその場で切り分けて
俺に振る舞ってくれた
ほんと美味しくてビックリした

56: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:28:51.04 ID:pt3yoC7U0
ほんと久々に誰かと一緒に酒を飲んで
本当に楽しくて美味かった

話も盛り上がって面白いし、酒はすすむすすむ
5年ぶりくらいにこんな美味い酒飲んだなあって思った

いい感じに酒を交わしていると爺さんの奥さんが
「今晩は中華なんですよ」
と言って麻婆豆腐やらエビチリを運んできてくれた

目の前に並ぶ家庭的な料理の数々
多分俺小学生みたいに目を輝かせてたと思う

57: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:33:54.15 ID:pt3yoC7U0
ワイワイみんなで笑いながら食卓をかこむ
おいしい料理があって、酒があって、

何年も東京で一人で働いてた俺にとってはこれが本当に嬉しかった
涙が出そうになるくらい素敵な時間だったと思う

なにより奥さんに「おかわりいる?」
って笑顔で聞かれた時はマジで泣きそうになった
もう何年もそんなこと言われたことなかった
いろんなこと思い出したよ

58: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:37:47.08 ID:pt3yoC7U0
晩ゴハンが終わったあと俺は気を使って食器洗いに勤しんだ
さすがにタダ飯なんて悪すぎると思った

俺はポロッと
「みんなで食べると食器の量が多いっすね~w」って言ってしまった
すると奥さんが
「寂しかったらいつでも来ていいのよ」
みたいなこと言ってくれた 何か見透かされたのかねw

59: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 05:39:00.39 ID:pt3yoC7U0
ひと通り片付くと、
みんなでリビングでお酒飲みつつまったり
俺と爺さんは大好きな日本酒でマッタリと。
旦那さんや女性陣はワインなんかを飲んでいた

そして話は囲碁トークに。
話を聞いていると、みんな俺より棋力が高そうでびっくりした

それにしても家族みんなで囲碁が好きなんて面白いなあって俺は関心してた




62: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 09:42:04.30 ID:FswKV8W2i
追いついた。久々にほのぼのする話だ

64: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2012/04/20(金) 10:11:37.54 ID:cMIE1i2lO
これまた温かみのある良いスレを発見した

落としたら勿体ないので支援

70: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 14:15:27.67 ID:FXogEuNg0
1は仕事中なのかなぁ。

71: 名も無き被検体774号+:2012/04/20(金) 15:27:50.96 ID:ttUCJ8ETi
平日だもんね
仕事だな。

85: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/20(金) 23:32:05.50 ID:pt3yoC7U0
みんなありがとうな。
さっき帰宅したので一段落したら書いてこうと思う
もう少し待ってくれ

87: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2012/04/20(金) 23:37:22.93 ID:cMIE1i2lO
おかえり~

まったりと待ってる

90: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:24:43.51 ID:88mOtjmX0
再開します~

その後はみんなでマッタリ話しながら
爺さんがアコギを持ってきて音を奏で始めた
リビングにはピアノもあって、娘がピアノを弾き始めた

目の前に広がるあまりの「古き良き家庭」っぷりに
俺は驚きと、憧れと、とても不思議な気持ちだった

93: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:28:55.49 ID:88mOtjmX0
とても楽しそうに無邪気に、爺さんはギターを鳴らす
それを肴に楽しそうに酒を飲む旦那さんに奥さん

爺さんはチューリップやフォー・セインツと言った
往年のミュージシャンの曲を好んで弾いた
みんな酒の影響もあって出来上がっていた

その時聴いた曲で俺も唯一よく知っているのは「青春の影」だけだった
みんなと一緒になって歌った
懐かしい気持ちと無邪気な気持ちでいっぱいだった

94: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:34:25.04 ID:88mOtjmX0
笑顔と懐かしい音楽で場が満ちていった
人生30年余を生きてきたが、こんな家族には初めて出会った
暖かくて、幸せそのもののように思えた

今まで所帯を持つことに否定的だった俺も、
この時ばかりは家族っていいものだと思った
その日は遅くまで爺さんの家にいた
忘れられない一日だったな、今となっては
終電に乗るためにみんなに凄い急かされたっけ

俺飲み過ぎてフラフラになっちゃってさw

95: 名も無き被検体774号+:2012/04/21(土) 00:35:47.18 ID:G78jQzrDi
はよはよ~

97: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:37:53.95 ID:88mOtjmX0
>>95
今日は朝までコースのつもりだw
良かったら付き合ってくれ

96: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:36:52.72 ID:88mOtjmX0
俺はそれから、毎週とは言えないが
頻繁に碁会所に顔を出すようになった
仕事の状況によっては平日の夜も顔を出した

職場と家の往復だった毎日に、なんとなくだけど
ハリと楽しみができた気がした
「次はいつ碁会所に行こうか」
そう思える好きな事ができたことが何より嬉しかった

99: 名も無き被検体774号+:2012/04/21(土) 00:40:55.26 ID:X9N5R4wEO
良かった、続いてた!朝まで付き合うぜ

101: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:43:17.52 ID:88mOtjmX0
碁会所に通っている内に、
爺さんは決まって端のテーブルを確保して待ってくれているようになった
灰皿と煙草を準備していて、俺が着くとニコニコしながら
「コーヒー飲むかい?」って言ってコップを持ってきてくれた

完全に友達のような感覚だった
俺も爺さんが迎えてくれるのが嬉しくて
碁会所に通うのが楽しくなった

週末や休日には旦那さんや娘さんがいることもあって
他のお客さん含めみんなで囲碁に打ち込んだ

102: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:47:49.84 ID:88mOtjmX0
週末や休日の日には、
碁会所からそのまま爺さんに連れて行かれて
爺さんの家に行くのが恒例になっていた

「どうせろくな物食べてないんだろ?」
爺さんは決まってそう言って俺を連れて行ってくれた

碁会所に行かず、じかに爺さんの家に呼ばれて碁を打つこともあった
そうすると爺さんより奥さんが俺と打ちたがって、
爺さんは隣でNHKの囲碁トーナメントを見てる、といった感じだったw

103: 1 ◆yT5YRa9V0k :2012/04/21(土) 00:51:59.79 ID:88mOtjmX0
たびたび訪れる俺を煙たがるどころか、
いつも本当に楽しそうに迎えてくれる家族だった
まるで俺をもてなすことを楽しんでいるかのような

爺さんの家は本当に楽しくて大好きだったな
そんなこんなしてるうちに、あっという間に夏になったんだよな
出会ったのが春だったから、本当にあっという間に感じた

105: 名も無き被検体774号+:2012/04/21(土) 01:07:50.20 ID:X9N5R4wEO
30越えても、希望って見つかるんだな

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