俺が出かけるときは常に俺の近くにいる
見た目は黒くて人間の形をしてる
こいつが何か分かる人いる?
ある時っていうのは
俺が5歳~8歳くらいの頃にお爺ちゃんの兄の家に行った時なんだけど。
家には俺と爺ちゃんと2人できた。
で、爺兄に挨拶してから庭でゴロゴロしてた
おもちゃも何も持って来てなかったからすることがなくなって、家を探検することになった。
爺ちゃんと爺兄は座敷で話してたから邪魔にならないように心がけた
探索してると庭の隅に倉庫みたいなのがあった。
家の門からは見えなくて家外からもみえない程度の大きさ。
倉庫からは何か変な感じがした。
別にその時は何も考えなかった。
そいで倉庫に入った。
倉庫の中には筆だとか、変な紙、仮面、壺、お皿とかが入ってて、期待はずれだな~って思って奥の方に進んだ。
奥にはさらにドアがあってこれが錆びてて開きそうになかった。
もういいかな。ってドアに背を向けた瞬間にドアからバキッ!て音がした
何事か!?と思いながら振り返るとドアが半開きになってた。
不気味だなーと思いながらもドアを開けて中に入った。
中は足元には本、壁には変な文字、墨汁?みたいなの、赤い糸、だとか本当に気味が悪いものばかりだった。
それで部屋の奥には机があった。
机の上には小さくて丸いものが置いてあった。
それを見た瞬間に何故か助けてあげなきゃって思った。
何故そう思ったのかは今でも分からない。
それで気がつくとその丸いのに触れてた。
振ってみても中には何にも入ってなさそうだった。
それで、地面に叩きつけた。
何故地面に叩きつけたのかは分からない。
多分無意識にやってた。
でも何も起こらなかった。
それでその倉庫から出た。
この後夜ご飯を食べて家に帰った。
次の日、朝早くに目が覚めた時計を見ると午前3時くらいだったと思う。
トイレに行こうとドアノブに触れた時に違和感を感じた。
違和感を感じたのはドアノブではなく俺の背後の右後ろ。
何というか痺れるような感覚がした。
で咄嗟に振り向いた。
何もなかった。
でも何故か隅の方が物凄く黒かった
で、トイレをすませたあとまた眠った。
朝起きると凄い嘔吐感に襲われた
トイレに駆け込む前に戻してしまった。
母に体温計で熱を図られると案の定風邪を引いてた。
今日は学校休みなさいと言われ渋々部屋に戻った。
部屋に入った瞬間に見た。
本棚の横に黒い奴がいた。
全身黒かった。
目とか口、鼻とかはなくて、とにかく悲しいくらい黒かった。
大きさは当時の俺と同じくらい。
その時はビックリして何も声が出なかった。
でも何故か恐怖はしなかった。
というより何故か安堵した。
黒いのに触れてみようとしたけど触れられず、声も通じない様子だった。
そして全く動かない。
その時はとにかく眠たくてベッドに入ってそいつにお休みって言って寝た。
起きると夜の10時だった。
まさかここまで寝るとは思わなかった。
お腹が減ったので下にご飯を食べに行き、また部屋に戻ってきた。
もう嘔吐感はなく風邪もすっかり治った。
部屋に戻ると黒いのは俺のベッドの横に移動してた。
見てるよ
>>15
さんきゅー
暇だったのでベッドの上でゲームボーイをしてた。
ふと見ると黒いやつの頭が動いた。
ゲームボーイの画面を覗くような仕草だった。
見たいのかな?と思い、色々見せてあげた。
この頃ポケモンが流行っててポケモンをしてた
それからそれから?
黒い影か、怖いな……
でも俺はそんなに友達がいなくてポケモンの話をする奴がいなかった。
黒いやつに一方的にポケモンの話をしてやった。
俺の好きなポケモンは何だとか色々。
黒いのはずっと話を聞いててくれた様子だった。
で、色々話してる途中にお母さんが入ってきた。もう寝なさいと。
お母さんには黒いやつには気づいてない様子だった
こちとらメチャクチャ目がギンギンなんだよ!とか思いながらまた明日の学校のために寝ることにした。
黒いやつの体が笑ったように震えた。
黒いのにお休みっていって、また寝た
笑った…だと…
それはそんな悪いもんでも無いのか?
次の朝、目が覚めると黒いのはまた部屋の隅の方に棒立ちしてた。
おはようと一言言って部屋を出ようとすると。ふと思った。
こいつはご飯いらないのかなーと
で、ご飯欲しい?って聞いてみた。
反応はなかった。