ある時から黒いのが自分の近くにいる
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制服に着替えて学校に行った。
登校中は黒いやつは見当たらなかった。
家で大人しくしてるのかなと思った
学校について朝の学活が始まった時にふと隅のほうみたら、黒いのがいた。
何か笑えた。
封印されていた、と見るのが正しいだろうな。
元は怨霊だったが、今は変質しているのか。
どうぞ続けて。
ここから中学くらいまでまでの期間特に目立ったことはなく俺は成長しました。
中学生になっても黒いやつのことはよく分からなかった
ただ分かったことを上げると
飯はいらない
俺と一緒に成長する。
絶対俺のそばから離れない。
超能力のような力は俺には使えない。
質問があったら書いてくれると返答します。
で、大きな事件が中二病真っ盛りの中学二年生の時に起きた。
中学生になってもゲームは好きで、よく家では黒いのに話しかけたりすることが多かった。
そして中2、今で言う中二病。
中2の夏休みに入る前日好きだった子に告白した。
okされた。
メチャクチャ嬉しかった。
一緒に帰ってても繋いだ。人生楽しいと感じた。
家に戻り、部屋に入ると黒いのが隅にいた。
大きさは中2の俺と同じくらいの大きさまでに成長していた。
中二病の俺はこいつに、カッコいいセリフを吐き、ご飯を食べに行った。
俺の家族には黒いやつのことは一切話さなかった。
どうせ変な目で見ららると思ったから。
そして部屋に戻りドアを開け踏み込んだ瞬間に紙を踏んだ感覚があって下を見ると変な文字が書かれた紙があった。
変な字というか下手な字だった。
この時俺は妄想力豊かで黒いのがこれを書いたのかな?と考えて
何とかこの文字を解読した。
結果、文字はこう書かれてた
わたしがいる
って書いてた
黒いやつを見るとまた笑ったように震えてた
俺は初めて黒いのが怖いと感じた。
黒いのが字を書いたって……
なんか凄いな
そして夏休み中旬になりそろそろ宿題やるかなと思い始める頃
彼女からデートのお誘いが来た。
普通これは俺からするもんじゃないのかと思ったけど、嬉しかったので気にしなかった。
その日はドキドキして眠れなかった。
眠ったけど。
次の朝、気合を入れて朝に風呂を入り髪をセットし、デートに挑んだ。
結果から言うとメチャクチャ楽しかった。
ただ、黒いのが気になった。
終始体が震えてたから。
観覧車に乗った時も黒いのは笑ったように体が震えてた。
幽霊付き添いのデートとか怖っ…!
でもそんな事よりも楽しんだ。
人生で一番楽しい日だったかもしれない。
彼女を家まで送り、玄関の前で人生初のキスをした。何かもうしんでもいいとおもった。
彼女はまた今度両親に挨拶だねって言って、家に入った。
次の朝、ドタドタと階段を上る足音に目覚めた。
何事かと起きたらお母さんが入ってきて一言
彼女が死んだって。
俺は一日中泣いて、泣いて泣きまくった。
黒いのは終始笑っている様子だった。
それも今までよりもずっと体が上下に震えてた。
呪い殺された……?
こいつの仕業だと思ったから
俺は黒いやつに大声で罵声を吐いた。
この時は錯乱してたから何言ってたか覚えてない。
で、吹っ切れたかのようにベットに入って寝た。
うわ…。
彼女さん、まさか、な。
彼女の葬式に行った。
彼女の家族は泣いてた。
俺はもう泣かなかった。というより泣く気力がなかった
花を入れる時に黒いのは彼女の顔を覗くように頭を伸ばし、笑っている様子だった。
ちょっと風呂入ってきます
どうぞ、待ってますので
嫉妬で殺したっぽいから、黒いのは女なのかな。
紙が残ってたら見てみたいわ
ひとりかくれんぼで黒いの召喚したヤツいたよな、たしか
戻りました
見てる
葬式が終わり家に戻った後、爺ちゃんから電話がありました。
またそっちに行くと。
その頃から爺ちゃんが家に来る頻度が多くなりました。
それから中学の時期は学校に行くことは少なくなりました。
中学の彼女の死因は交通事故です
高校生になり、一人の自称霊が見えるやつと友人になり、色々話しました。
俺からは変な気が漂ってると。
少し笑いましたが真剣な顔だったので続きを聞きました。
他人には話すことはないだろうと思っていましたが、黒いやつの事を話しました。
こいつなら面白い返答が来るかもと期待を抱きました。
彼は少し考えた末に、分からないと。
残念。
だけど少し調べといてやると言い、その日は解散しました
まさか、爺さん見える人?
家に帰るといつも通り部屋の隅に黒いのがいました。
この頃はこいつを怒らせるのはマズイと思い機嫌良く話しかけていました。
黒いのは珍しく笑っている様子でした。
次の日学校に行くと担任の教師が自称霊が見える奴が亡くなったと。
二人目の犠牲者か。
お爺さんは>>1くんの異変に気付いていたんだね。