ぼっちだったから夏休みはホームレスと飯食ってた - 暇つぶしのゆいたんねる

2ちゃんねるのまとめサイトです。名作を中心に。

暇つぶしのゆいたんねる



体験談 和む話

ぼっちだったから夏休みはホームレスと飯食ってた

投稿日:2016年9月3日 更新日:


1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:00:20.68 ID:flZ1wfTAO
もう何年も前の話だけど

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:01:11.61 ID:YxiQG/YH0
そっか。頑張って


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:01:18.78 ID:GcDKo98p0
ホームレスをおかずに飯食ってたのか

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:04:50.59 ID:flZ1wfTAO
>>3
おっさんをおかずになんて出来ません




7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:15:00.58 ID:flZ1wfTAO
まぁ暇な奴は聞いておくれ
携帯だから遅いのは勘弁な

当時、俺は小学生4年生
父は俺が生まれてすぐ事故で死んだ
だから母と二人で生活してたんだけど
母は生活のために朝から晩まで働いてたから
家庭での会話なんて一切なかった

おまけに学校でもぼっち
でもイジメられてたわけじゃなくて
田舎だったせいか、片親ってだけで仲間に入れて貰えなかったんだ
何か腫れ物を扱うようなカンジ
それを子供ながらに感じ取ってたのか、自分からもあえて友達を作ろうとはしなかったんだ

8: 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 :2011/09/01(木) 07:15:25.27 ID:LS3HLgMaP
ホームレスでも仲良く出来るお前はたいしたもんだ。

9: 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/09/01(木) 07:16:49.96 ID:mPhcTASE0
逆にホームレスがたいしたもんだろ

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:23:30.21 ID:flZ1wfTAO
学校でもぼっち
家でもぼっち

まぁそんな俺にも一つだけ料理という趣味があった
母は作る暇もない人だったから
よくホカ弁とかパンとかを置いててくれたんだけど
ある日テレビで料理番組を観てから興味を持ち
そこからレシピをメモして作ったり見様見真似で作ったりするようになった
それをラップしてテーブルに置いてたら母が喜んでくれたみたいで
月に一度お小遣と共に食費をくれるようになった

というわけで俺はめでたく食事係になったわけです

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:26:53.82 ID:aTglEfdw0
映画化決定!

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:29:30.09 ID:wtbILCgq0
なんかいい話な感じがする

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:29:38.60 ID:flZ1wfTAO
食事係になってからは飽きもせずに毎日飯作っては、
夕方に一人でテレビ観ながら食うという生活を送っていた

でもやはり寂しかった
飯は我ながら美味いと思ってたけど
母にすら「おいしい」と直接言われたことなかった
置き手紙に書いてたことはあったけど

そして寂しさに耐え切れなくなった俺は妙案を思い付く

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:34:31.43 ID:t3VPK53xi
なんか感動の超大作の予感

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:40:41.08 ID:flZ1wfTAO
ある日の夕方、俺はいつも通りに晩飯を作るとそれを皿に盛ってラップをした
確かカレーだったと思う
俺はその皿とスプーンを持って近所の空き地へ向かった

空き地には大型家電が不法投棄されてて
中がどうなってんのかはわかんなかったけど
空き地の周りには入れないように無数の鉄線が引いてあった

しかし数日前に大人がなんとか潜れるくらいの穴があるのを見つけてたから
そこから入って空き地の隅にあるデカい土管の上によじ登った

単純に外で食べてみたくなったんだ
ピクニック気分というかなんというか
でも近所とか学校の奴にそんな現場見られるのも嫌だったので
俺にとって空き地は絶好の場所だったんだ

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:50:05.85 ID:flZ1wfTAO
俺は夕暮れを見ながら無言で食った
外で食ったからといっても、所詮はぼっちなのだ
それでもいつもとは違う食事風景を俺はすごく気に入った

ので、それから毎日晩飯を空き地で食うようになった

漫画や時々デザートにアイスを持っていくと楽しさは倍増になった

そんなことをし始めて3日目くらいかな
俺はその日も灰色の土管の上で飯を食っていた
その日のメニューは忘れもしない、スパゲティーとおにぎりだった

そしてちょうどスパゲティーを食べ終わって、
漫画読みながらおにぎり食べてるところに事件は起こった

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:53:26.35 ID:G3GeLQ9G0
期待

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 07:55:25.75 ID:flZ1wfTAO
座っている土管の中からトンッと音がしたんだ
最初は気のせいだと思ってけど
それからまたトントンッて音が聞こえて
猫か何かが居るのかと軽い気持ちで土管の中を覗いてみたら
寝転がって新聞読んでるおっさんとバッチリ目が合ってしまった

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:00:00.93 ID:vuWxRR7P0
それからハッテンしていくんですね
チ●コ脱ぎました

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:00:47.35 ID:BOjCbdRu0
>>22
日本語でおk

25: 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2011/09/01(木) 08:01:48.52 ID:mPhcTASE0
>>24
包茎なんじゃね

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:00:22.40 ID:flZ1wfTAO
驚きのあまり声も出なかった
通い詰めてた空き地にまさか人が住んでると思わなかったんだ
そして俺は驚いて絶句したと同時に
持っていたおにぎりを地面に落としてしまった
そしたらおっさんが

「うわっ、もったいな。それ食べていい?」

と言ったので
とにかくおっさんが怖かった俺は無言で何度も頷いた

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:05:50.67 ID:8KnzTTIiO
Wktk

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:10:51.41 ID:GcDKo98p0
まさか土管のある空き地が実在するとは

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:12:49.73 ID:flZ1wfTAO
律儀に了承を得たおっさんは新聞を畳んで土管の中から這いずって出てきた

白のTシャツにベージュのズボンとおっさんスリッパ
どれもボロボロだったけどおっさんの全体像は意外とそこまで汚くなかった

そして砂がついたおにぎりを拾って食うおっさんに
まだ恐怖心を抱きつつも、俺は子供特有の無邪気な質問を投げた

俺「なぁ…おっさんはホームレスなん?」

おっさん「直球やなぁ。まぁそうやけどホームレスって言うなや」

俺「何で?家無いんやろ?」

おっさん「何か聞こえ悪いやん。可哀相なカンジするやろ」

俺「家無いの可哀相やん」

おっさん「だから可哀相って言うなや」

その日から何と無く友達になった

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:19:18.58 ID:8KnzTTIiO
おっさんのスペックたのむ

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:25:42.21 ID:flZ1wfTAO
>>29
詳しいことは聞いてないから実際はわからんけど
40代くらい
中年体型(腹が若干ぽっこり)
ハゲてない

30: 【17.6m】 :2011/09/01(木) 08:21:22.33 ID:9Z5zGgNW0
なん…だと…!?

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:22:24.02 ID:flZ1wfTAO
それからも俺は相変わらず空き地へ通った
おっさんはというと、
起きて新聞読んだりしてるのが2割
土管の中で寝てるのが8割だった

起きてる日は自分のぶんの飯食いながら
どうでもいい話の相手をして貰ってたけど
おっさんが8割方寝てるおかげで俺は相変わらずぼっち飯だった

それが面白くなかった俺は
またしても妙案を思い付く

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:28:14.67 ID:KhtP2dIo0
続きはよ

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:33:49.47 ID:BOjCbdRu0
かまわん続けろ

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:37:49.77 ID:flZ1wfTAO
とある夕方、俺はいつものように空き地へ向かった
でも土管に座ることはせず、いつもよりデカい荷物を地面に置くと
遠慮もせずに土管の中を覗き込み
案の定寝腐っていたおっさんを揺さ振って起こした

俺「おっさん、起きてや」

おっさん「なんやねん…今寝てんやから邪魔すんな」

俺「おっさんいっつも寝てばっかりやん。カビ生えんで」

おっさん「もう生えてんちゃうか。お前にもカビつけたろか~」

俺「きっしょ!そんなんいいから飯食おうや」

おっさん「えー俺今日飯無いから無理」

俺「いけるって。俺おっさんのんも作ってきてん」

おっさん「えっ?ホンマか?くれるん?」

俺の誘いに目を輝かせたおっさんは
思惑通りすぐに中から出てきて
俺がいつもしているように土管の上にスタンバイした

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:41:21.43 ID:B6awYj7k0
いいよいいよー

38: 【11.5m】 :2011/09/01(木) 08:42:54.54 ID:9Z5zGgNW0
おっさん上手く使ってなにか利益をあげるのなら分かるが、飯を使っておっさん釣るとはまさに鯛で海老を釣るだな

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:47:43.94 ID:flZ1wfTAO
俺も定位置に座ると持ってきたリュックサックの中から弁当箱を二つ出した
デカい箱はおっさんでそれより若干小さい箱が俺
中身はギュウギュウに詰めたオムライスだった

おっさん「うわぁーお前ケチャップすごいやん。蓋の裏にべったーなってるやん」

俺「うっさいなぁ。美味しかったらいいやん」

とは言ったものの母以外に食べてもらったこともなければ、
当然誰かに感想を貰ったこともなかったので
味に自信があるかと言えば正直微妙だった

けどそんなことは言いたくなかったので
俺はおっさんがオムライスを口に入れる瞬間を横目でチラチラと見るのが精一杯だった

そして一言

おっさん「おーホンマや。めっちゃ美味いやん」

それが空腹だったからか純粋な評価なのかはわからなかったけど
俺は内心おしっこちびりそうなくらい嬉しかった

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:47:51.42 ID:GcDKo98p0
今日飯無いから無理ってことは、いつもは>>1が飯食う時にはおっさんも何かしら食べてたのか
何食ってたんだ?

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:01:54.23 ID:flZ1wfTAO
>>40
パンとか食ってた気がする
何にも食わない日もあったよ
腹減ってないねん、とか言ってた
今思えば強がりだよね

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:50:23.57 ID:RcQTKuPs0
なんかほっこりする

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:51:33.83 ID:KhtP2dIo0
女の存在しない世界ってのは素晴らしいな

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 08:59:41.13 ID:flZ1wfTAO
それからは母と俺と密かにおっさんの分の晩飯を作るようになった
遠慮してたのかおっさんは大食らいではなかったので
材料などの負担はさほどなかった
2人分も3人分もあまり変わらないのだ

そしていつしか俺の生活は
夕方飯を作って空き地へ行き、
おっさんと今日あった事の話とかしながら飯食って
8時ぐらいには家に帰るというものになっていった
もっと話してたい日もあったけどおっさん曰く

「おっさんだってまだ捕まりたくはないねん」

ということで必ず8時には強制帰宅させられてたのだ



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:08:03.35 ID:kDvwLnFp0
えっ…なにこれ?…いい話じゃん

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:10:24.19 ID:bVh8dhvvO
「ホームレスと中学生」

51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:10:45.36 ID:flZ1wfTAO
そして夏休みに突入すると遊び相手が居ない俺は
例の空き地へ入り浸るようになった

その頃になると飯だけでなく
二人で色んなことをして遊んだ
おっさんは面倒臭いオーラが半端なかったけど
それでも最終的にはいつも付き合ってくれた

ある時は家から持ってきたコロコロを回し読みしたり
不法投棄された家具の山にお互い色の違うビー玉を隠して
それを先に探し当てたほうが勝ちというゲームをしたり
夏休みの宿題を手伝ってくれたりもした
ちなみにアサガオの観察日記は
おっさんが担当してくれた
もちろん空き地は空き地に置いてた

55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:17:50.20 ID:flZ1wfTAO
おっさんとの出来事は多過ぎて何を書けばいいのかわからなくなってきたので
知りたいのがあれば言ってください

おっさんと風呂
おっさんと宿題
おっさんと土管の中身
おっさんと特技

なければ適当に書くよー

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:18:20.62 ID:RcQTKuPs0
おっさんと土管の中身気になる

59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:19:31.39 ID:flZ1wfTAO
>>56
おk

ちょっと待っててね

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:18:47.41 ID:5TmGBYg70
お前の時間とスレの許す限り書いて欲しい

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:34:14.42 ID:B+lIr0cA0
全国にいろんなおっさんいるなぁ

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:35:05.31 ID:RcQTKuPs0
ご当地おじさん

67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:38:27.70 ID:flZ1wfTAO
子供というものは例に漏れず秘密基地の類が好きだったりする
当然俺も漫画やテレビで見て大好きだった
しかしぼっちの俺には秘密基地を作って遊ぶ友達など皆無
所詮妄想の中でしか遊べないのだとぼんやり思ってた

が、秘密基地は意外と近くにあった

俺「なぁ、おっさん」

おっさん「ちょお待てって。もうちょっとで読み終わるから」

俺「いやそうじゃなくて、おっさんの土管の中ってどうなってるん?」

おっさん「はぁ?どうって別に…普通やけど」

俺「土管とかもう普通ちゃうやん」

おっさん「ドラ○もんだって住んでるやん」

俺「ド○えもんは土管に住んでないって」

おっさん「あ、ちゃうわ。マリオやわ」

俺「じゃあ俺マリオでいいから見せてなー」

おっさん「ちょっとだけやでー」

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:38:51.78 ID:flZ1wfTAO
そんなわけで初めて土管の中に入ってみると
下にはダンボールが何枚も敷いてあって
床になる面がなるべく平らになるようにしてた
あとは拾ってきたであろう新聞とエロ漫画雑誌、
小さい懐中電灯(電池切れ)に毛玉だらけの毛布
小汚いリュックサックがあった
中身は見てないから知らないけど
加齢臭だけが漂うつまらない秘密基地にうんざりしたのを覚えている

俺「俺のワクワクを返せ」

おっさん「もうちょっとで読み終わるって!」

おわり

69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:41:58.72 ID:RcQTKuPs0
ドラ○もんのくだり笑った
ありがとう

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/01(木) 09:42:00.41 ID:flZ1wfTAO
じゃあとりあえず小話は後にして続き書きます
自分で振っといてごめんね

先に言っておきますが一応オチはあるけど別に面白くないからね!

ただの思い出話です

> 続きを読む 

-体験談, 和む話

Copyright© 暇つぶしのゆいたんねる , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.