117:名も無き被検体774号+:2013/10/30(水) 23:05:43.20ID:oQ2euNLX0
この3ヶ月目ぐらいから、キッチンで二人でいる時間が少し増えた。
それまでは飯が終われば部屋に戻っていたのだが。
ただ、金や約束の話ではしょちゅう言い合いになっていた。
俺はけんかをすると逃げ出して部屋に戻っていきたくなるタイプだが、
りょうは納得するまで話し合うタイプだった。
特にもめたのは携帯の料金について。
そこそこの金額を使っていたんだが、すぐに部屋に帰らされ、自由もない。
部屋で時間のあまる間は友達とも電話したくなるだろう。
負担できない金額ではなかったが、なるべく抑えて欲しいといってはけんかしてたな。
126:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:25:53.15ID:yYLCwjAYP
パンツ脱いだ
127:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:32:55.18ID:OqKE5jXO0
>>126
冷えるよー
では少しだけ。
4ヶ月たった頃に、りょうは給料日以外の収入を手にした。賞与だった。
もちろんボーナスについてどうするかは話し合っていた。
基本的にほとんどは返済にまわし、来る年末年始の旅費&お年玉に必要最低限のお金を残して取って置くことに。
しかしボーナスの額を見て俺愕然とした。
俺より多いじゃねーか…。
俺「なんでこんなにもらってるのに借金ができるんだ?(苦笑)」
りょう「ん~、気がついたら無くなってる(^_^;)」
俺「・・・(ため息)」
あきれて物も言えない・・・。
パチンコやってる人ってこんな金銭感覚?
しかしおかげで返済予定が大きく縮まった。
128:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:39:10.06ID:OqKE5jXO0
このあと時期はクリスマス・・・。
まあ、こんな状態だし何もしないつもりでした。
りょうはこの土地に来た頃に出来た親友と毎年クリスマスパーティーをしていたそうだ。
まあ、あの美容師らしいんだが。
彼氏がお互いにいたときも、片方だけ彼氏がいたときも、みんなで必ずだったそうだ。
そんな仲だからこそ、逆に今のこの生活のことは話せてないらしい。
ちなみに、俺にもそういう親友がいた。この土地には大学生としてやってきたのだが、
その時に仲良くなって、一緒に大学をサボり、同じ次期に中退した友達(笑)
中田英寿に似ていたので、「ヒデ」とでも呼ぼうか。
この数ヵ月、こんな生活になって、どう話そうか迷っている間に、説明出来ないまま今日まで来てしまった。
129:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:40:54.86ID:eE2Mj/bE0
ふむふむ
130:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:49:50.57ID:OqKE5jXO0
どんな経緯でそうなったかあまり覚えてないけど、
この四人で我が家でクリスマスパーティーをすることになった。
りょうと話し合い、俺らは付き合ってるって言う事にして。
同棲してるのも、これならまだ自然だと思ったが、結局は隠すことになってしまっている罪悪感があった。
そして、このことをきっかけにルールがひとつ変わった。
お互いがいるときは友達を呼んでもいいと。しかし、そのときには俺もりょうもそれなりに芝居がいる。
このパーティーに当たって、前準備&打合せということで、一度ご飯に行くことになった。
131:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 22:53:12.04ID:OqKE5jXO0
りょうの友達に初めて会った。
凄く小さな子で、細い!!!
永作博美になんとなく似てる。博美ちゃんとでも呼ぼうか。
博美「こんにちは!わ、本当に高田純次(笑)」
俺、若い頃の高田純次に似てるとよく言われる…。
りょうを何となく睨んだ。苦笑いしてた。
ヒデを紹介した。
この男、かなりもてる。女2人の目が変わった(笑)
大体俺は引き立て役ですよ。
この日全員で連絡先を交換した。
実はこの日から、りょうの愚痴が増えた。
博美ちゃんと電話がつながりにくいらしい。
電話の相手はヒデだとすぐ分かった。
かなり気に入ったみたいだったから・・・。
しかもヒデと電話がつながらねぇw
132:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 23:05:09.33ID:OqKE5jXO0
クリスマス当日はカラオケから我が家で鍋、その後は適当にワイワイやろうということになった。
近くのショッピングセンターで食材をかうことにして、そこに車をとめ、カラオケまではとりあえず歩くことに。
街路樹に電飾がされており、いかにもクリスマスなムードのカラオケまで行く道のり。
ヒデと博美ちゃんは手を・・・つないでる??
俺「なんだなんだ?ヒデたち。いつの間にかラブラブか!?」
ヒデ「何言ってんだ、せっかくのクリスマスだぞ!?」
博美「そうだよ~。りょうたちも私らの目気にしないで、いつも通りにしたら?どーせラブラブでしょ??」
俺「いや、俺らは・・・」
りょう「そうだよね、せっかくのクリスマスだもんね!ねぇ俺君!」
そういってりょうは手をつなぐんではなく、いきなり腕を組んできた。かなりぴったりと・・・。
俺はびっくりして固まった・・・。
133:名も無き被検体774号+:2013/10/31(木) 23:05:41.25ID:OqKE5jXO0
異変に気づく2人
ヒデ「??」
博美「あれ?人前じゃイヤだった?」
俺「あ、いや・・・そうでなくて。当たる胸がないなぁと・・・」
りょうの平手が後頭部に飛んできた・・・。
りょう「もう腕組んであげない!」
そして、俺とりょうは初めて手をつないだ。
146:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:22:15.98ID:PuFh+klC0
カラオケ。
俺、苦手(^_^;)
他の3人は…めちゃくちゃ盛り上がってる!
ヒデは、GLAYやら福山雅治やら、かっこいい系
博美ちゃんは…小室ファミリー。
りょうは…アイドル系!?
俺はというと…アニソン。
クリスタルキング「愛を取り戻せ」
はい、高音でますよ。
わらかそうと思っていたのに、妙に感心された・・・。
基本的にはウケ狙いな歌しか歌わないのでクリスマスな雰囲気には全く合わない…
でも、俺も決して面白くなかったわけじゃなく楽しめていた。
147:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:28:26.06ID:PuFh+klC0
カラオケが終わり、車を止めたショッピングセンターに向かう。
なんかヒデと博美ちゃんがずいぶん仲良しになってるな。
そんなヒデ、実は先日の打ち合わせの後日、俺に話してきた。
ヒデ「博美ちゃんって、好きな人いたりするのかな?」
俺「俺もこの前が初対面だから知らんがなwてか、ヒデ自分できけば?博美ちゃんと電話してるんだろ?」
ヒデ「あ、何で知ってんだよ!?りょうちゃんに聞いたか?」
俺「てか、りょうも博美ちゃんと電話つながらないって言ってたんだけど、俺そのタイミングでヒデに電話してたんだよ。つながらなかったけどね~(ニヤニヤ)」
ヒデ「ええ!?いつの話だ??」
俺「まあまあ、で、電話ではどうなんだよ?」
ヒデ「よくわかんないから聞いたんだって!ちょっとりょうちゃんから探れない?」
俺「・・・。でもめずらしいな、ヒデ・・・自分からいくなんて」
ヒデ「俺もしかしたら、初めての一目惚れかもしれないw」
俺「らしくねぇぇ!!(笑)」
ヒデ「うっせ!」
ちなみに念のためにりょうに確認したところ、博美ちゃん、以前出会いがないと嘆いていたそうだ。
ヒデにはあえて言わなかった。
なんか今日の感じからすると・・・いい方向??
時系列がぐちゃぐちゃですまん。
思い出しながら書いてるもんで・・・
148:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:30:21.52ID:W+f7XpzM0
気にすんな
150:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:30:34.69ID:rBETq1Ki0
読んでる
151:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:34:21.69ID:PuFh+klC0
で、俺とりょうはというと…付き合ってる振り・・・のはずが、
なんか自然に手を繋ぎ、そのうち腕を組んだ。
俺「あれ?もう組まないんじゃなかったの?」
りょう「んー、いいの!素直に組まれとけ(笑)」
俺「はいはい。」
買い物は適当に鍋材料をかう。
特に「闇鍋しよう」などの提案はなく。
もちろん酒も調達。
そして我が家に向かう前に、ヒデと博美ちゃんは車を自宅に置きにいくことになった。
ヒデは部屋まで近いから、歩いてでも帰れるだろうが、博美ちゃんはちょっと遠い。
ま、うちに泊まってもいいんだけどね。
152:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:37:04.30ID:PuFh+klC0
そして、パーティー!
特にわいわいやってただけなので、はしょる。
ある程度時間も経ち、酒も良い感じで入ったところで・・・
4人会話が弾んでいたのに、りょうがちょっと暗くなる。
思いつめた顔というか、真剣な顔をする・・・。
気になったので、俺はある行動に出る。タイミング的にもここだと思ったし。
俺「りょう、コンビニ付き合って!ちょっとお茶買いに行きたい」
りょう「え?・・・あ、あ!いくいく!」
ヒデ「あ、俺の分も買ってきて~」
博美「あたしも~」
田舎なので、コンビニまで歩くと10分はかかる。
まだ近い方なんだけどね。
りょう「ふぅ~。」
俺「どうしたんだ?なんかテンション下がってたけど・・・」
りょう「え!う、うん・・・・っていうか、助かった!」
俺「ええ?」
155:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:42:19.50ID:PuFh+klC0
どうしたんだ?????
りょう「実は・・・博美にヒデ君と2人きりになる時間を作ってもらえたら・・・って言われてて」
りょう「でも、なんかみんな盛り上がってるからどう切り出そうかと・・・。」
俺「そういうことか~!んだよ先に言えよ~」
りょう「え???だって・・・」
俺「ってか、俺も同じことしようとしてた。ここだけの話にしておいて。」
俺「ヒデ、博美ちゃんに一目ぼ・・・」
りょう「ええ!先に言ってよ~!(笑)」
俺「あはは!でも今日の感じからすると大丈夫そうじゃね?」
りょう「うん。…ねぇ?」
俺「ん?」
またりょうが暗くなる・・・。
りょう「・・・ごめんね。」
156:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:44:55.54ID:PuFh+klC0
俺「何が?」
りょう「本当はこんなことしてる場合じゃないんだよね私。借金してる人間がこんなこと普通できないの」
俺「うん・・・。でも・・・。」
りょう「でも、俺君、私の友達もOKしてくれて、こんなに楽しいクリスマスになって・・・お金まで出してもらって・・・」
俺「まあそれは、りょうもいつも詰まった生活だけじゃつまんないだろうし、こういう機会なら楽しいだろうし・・・」
俺「それに俺、この生活が決まったとき、このぐらいの出費の覚悟はできてるし。」
りょう「・・・。」
俺「とにかく、りょうは何も気にしないで楽しんでくれればいいって!」
りょう「…やさしすぎる」
どんなに喧嘩しても、落ち込んでても泣かなかったりょうの涙を始めてみた。
そして・・・・・
今日はここまでしか書いてなかった。
157:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:46:39.52ID:W+f7XpzM0
ワロタwww
今日もありがと~w
158:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 21:47:46.88ID:dx9SrHwd0
おいw
167:名も無き被検体774号+:2013/11/01(金) 23:51:34.34ID:K+w5HEYA0
続きが気になるー!!
199:名も無き被検体774号+:2013/11/04(月) 17:27:02.28ID:lq99+Dua0
泣き出したりょは、歩いていた足を止めた。
えぐえぐ言いながら泣いている。
俺は(ありがとう)の意味を込めてりょうの頭をポフポフと2回、軽くたたいた。
りょう「うわぁぁぁん!」
俺(ビクゥ!)
りょうが大声で泣き出してしまった・・・。