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駆け落ちした僕が田舎と戦ってきた。
投稿日:2016年9月28日 更新日:
749:
:2012/01/30(月) 00:41:43.15 ID:
759:
:2012/01/30(月) 00:42:30.90 ID:
色んな経緯があって
有紀子の母は完全に認めないまでも
僕たちの事を見守る立場に居てくれました。
なので、今回帰郷という選択肢が生まれた。
と思ってます。
799:
:2012/01/30(月) 00:48:29.10 ID:
家の実家に関しては意外にも村八分等も無くやっていけているそうで
ただ、駆け落ちが判明した時は有紀子の家に一週間以上、ただただ平謝り続けたという。
この話は胃が痛くなる思いだった。
820:
:2012/01/30(月) 00:52:10.10 ID:
話は戻って
有紀子の母と互いに近況を話し合い、翌日家に行く事に。
有紀子母曰く
「もう家では、決まっているからキチンとしなさい。」
との事。
僕としては反対&有紀子を連れて行かれる位考えていたので
意外だった。
因みに、まだ子供の話はしていない。
852:
:2012/01/30(月) 00:56:10.48 ID:
子供の話は
「跡継ぎが~」
とか言われても面倒なのでタイミングをみて話す事にしようと思っていた。
しかし、有紀子母には告げても問題なさそうと判断。
「実は有紀子に子供が出来ました。今回はその報告も兼ねてます。」
言い終わってやっぱり跡継ぎが~と言われないか心配だったが
「その事も含めて、貴方達の意思を伝えなさい。」
と言われた。
心なしか、笑っているように見えた。
856:
:2012/01/30(月) 00:56:45.68 ID:
869:
:2012/01/30(月) 00:58:07.32 ID:
こんな話、昔ではありきたりだったんだろうな
興味深く見てるけど。
871:
:2012/01/30(月) 00:58:16.11 ID:
そして有紀子母と別れ、
気が重いが実家に連絡する事に
呼び出し音が鳴り
「もしもし、○○ですが」
聞き覚えのある声。
祖母だ。
880:
:2012/01/30(月) 00:59:28.72 ID:
ここに来てカーチャンが味方になるとはなー
ちゃんと娘の事愛してたんだな
902:
:2012/01/30(月) 01:01:32.21 ID:
ちょっと泣きそうになった。
「ばあちゃん?僕だけど。」
「お前○○か?今何してるの?」
早速質問攻め。
「ゴメン。明日帰るから。父さん母さんにも言っといて。」
そう言って早々と切ってしまった。
なさけない
968:
:2012/01/30(月) 01:10:44.03 ID:
このスレはもう埋めるだけとなりましたぁ
>>1
が次スレに書いてます
次スレへ
1: :2012/01/30(月) 01:04:03.86 ID:
スレの速さに驚いてます。。
27:
:2012/01/30(月) 01:07:12.89 ID:
31:
:2012/01/30(月) 01:07:58.29 ID:
そして次の日。
レンタカーを借り、村へ。
村までの道は広くなっていたが、車は全然走って無い。
道路広げた意味無ぇ~などと思いながら村に入る。
村の景色は当時と全く変わって無かった。
33:
:2012/01/30(月) 01:08:23.68 ID:
43:
:2012/01/30(月) 01:10:41.72 ID:
ただ
こう言う書き方すると中二臭いが
所々に見える人の姿はすごく小さく見えた。
僕が大きくなったからだけでなく、
何か村が縮んで行っているような感じ。
もう、消えるのを待つだけのような。
そんな感じ。
55:
:2012/01/30(月) 01:12:14.15 ID:
79:
:2012/01/30(月) 01:15:23.82 ID:
そして、我が家へ。
帰るのは10年振り。
けれど全然変わって無い。
元々、涙線の弱い僕。
思わず涙が出る。
全く変わらない、鍵のかかって無い玄関を引き
元気よく
「ただいま!」
と言ってみた。
・・・返事が無い。
家に上がってみる。
誰もいない。
留守・・・だと・・・
88:
:2012/01/30(月) 01:16:18.17 ID:
89:
:2012/01/30(月) 01:16:24.74 ID:
100:
:2012/01/30(月) 01:16:57.57 ID:
136:
:2012/01/30(月) 01:20:32.95 ID:
あれ?おかしいぞ?
確かに前日、「今日帰る」
って伝えたはず。
「まさか家間違えた?恥ずかしっ!」
とか思いながら確認。
間違いない。ココだ。
小さい頃、のこぎりで家の柱切ろうとしてぶん殴られたが、その時の傷もある。
いくら駆け落ちした親不孝者とはいえ10年振りに帰る息子ガン無視で
出かけるってそれは無いだろうと泣きたくなった。割とガチで。
184:
:2012/01/30(月) 01:26:08.73 ID:
表にでて、車を確認すると車はある。
という事は、村の外には出てない。
「おかしいな~」
と考えてると不意に後ろから声を掛けられた
「○○か?」
243:
:2012/01/30(月) 01:31:23.84 ID:
声を掛けてきたのは
祖父だった。
あぁ~年取ったなぁ~
と思った。昔はシャンとしていた腰が少し曲がっている。
「えっと、ただいま。」
何と言っていいか判らず思わず
「お前!こんの!よう戻ったなぁ!」
てっきり、怒鳴り散らされるかと思っていた。
けど、予想に反して、爺ちゃんは目に涙を浮かべていた。
249:
:2012/01/30(月) 01:32:11.69 ID:
250:
:2012/01/30(月) 01:32:15.92 ID:
278:
:2012/01/30(月) 01:35:24.47 ID:
「まぁ、中入れ!寒かろう」
と促され、家に入る。
「父ちゃんと母ちゃんは?」
と尋ねると、もうすぐ帰ってくるとの事。
どうやら、村の寄りがあってそれに行ってた様子。
311:
:2012/01/30(月) 01:38:38.04 ID:
しばらくすると父、母、祖母が帰ってきた。
母は、僕の姿をみると抱きついて泣いた。
母を泣かせるというのは本当に罪悪感でいっぱいになる。
父も涙は見せないがしきりに頷いていた。
祖母は「家の悪たれが帰った。よう帰った。と泣いていた。」
320:
:2012/01/30(月) 01:39:30.60 ID:
343:
:2012/01/30(月) 01:42:01.44 ID:
そして、これまでの10年の報告。
今九州で暮らしていること
仕事もキチンとしてやっていけてること
有紀子と籍を入れた事
今、幸せに暮らせている事。
皆何も言わずに聞いてくれた。
368:
:2012/01/30(月) 01:45:02.08 ID:
373:
:2012/01/30(月) 01:45:13.92 ID:
そして本題。
「これから有紀子の実家に行って話してくる。向こうにも今日行くと伝えてる。」
と言うと祖父母は「そうか」と頷き
父母は「なら直ぐに支度しましょう。」と着替えに。
父母も一緒に行くとの事。
一人で良いと行ったが、キチンとしなければと。
409:
:2012/01/30(月) 01:49:47.66 ID:
父母の準備が整い
いざ有紀子の実家へ。
有紀子の母が出迎えてくれ、家に上がる。
この時
緊張でおかしくなりそうだった。
僕は元々プレッシャー星人なんで本番に弱い。
426:
:2012/01/30(月) 01:52:23.42 ID:
有紀子の父がすでに座っている。
こうして面と向かうのは一体何年振りだろうか
正直、怖い。
父親の威厳というか、気迫の様なものがある。
殺されるんじゃないかと思った。
445:
:2012/01/30(月) 01:55:42.39 ID:
447:
:2012/01/30(月) 01:56:14.35 ID:
全員が席に座る。
重苦しい空気の中どう口を開くべきか。
ここに来るまでに色々考えていたが
最初に出たのは
「有紀子さんと今幸せに暮らしてます。これからもそのつもりです。」
最後の方で言おうと考えていた言葉が出てきた。
460:
:2012/01/30(月) 01:57:48.83 ID:
言い切りだし方だね
相手に何も言わせない感がハンパねー
461:
:2012/01/30(月) 01:57:52.76 ID:
481:
:2012/01/30(月) 02:02:16.31 ID:
しくじったと思ってると
「そうか。そうか。」
と有紀子父が頷く。
どうも予想していた感じと違う。
「○○君。有紀子も今幸せなんだね?」
有紀子父がそういう。
この空気なら・・・
そう思い僕は子供の事を伝える。
499:
:2012/01/30(月) 02:04:53.28 ID:
500:
:2012/01/30(月) 02:04:57.78 ID:
その瞬間、
有紀子の父はパッと笑顔を浮かべしきりに
「そうか、そうか」
と頷いていた。
僕の両親は突然の事にポカーンとしていたが
「本当か?」
と確認した後、しきりに
「よかった」
と言っていた。
少し、気分的に軽くなった気がした。
528:
:2012/01/30(月) 02:09:21.98 ID:
538:
:2012/01/30(月) 02:11:45.53 ID:
しかし、僕にはまだ言わなくてはいけない事が
「子供がどちらの家を継ぐとかいう話はしません。子供には自由に育ってほしい。」
さぁ、どう反対されるかと身構えていると
「そうだな。それがいい。」
と双方の両親にすんなりと受け入れてもらえました。
551:
:2012/01/30(月) 02:13:34.71 ID:
さて、
気になる事がもう一つ。
僕らの反対を先陣切っていた有紀子の祖母。
この人にも認めてもらわなければ。
557:
:2012/01/30(月) 02:14:36.64 ID:
しかし。
どうやら、最後まで認めてはもらえないようです。
559:
:2012/01/30(月) 02:14:39.82 ID:
560:
:2012/01/30(月) 02:14:42.24 ID:
580:
:2012/01/30(月) 02:18:01.97 ID:
有紀子の祖母は
痴呆を患い、この一年程誰が誰か判らないのです。
僕が話しかけた時
僕の事を主治医の先生だと思っていました。
結局、僕は最後までこの人に2人の事を認めてもらう事が出来なかった。
612:
:2012/01/30(月) 02:20:56.00 ID:
この事は以前から知っていた事。
もう長くないと言われて
それでも、憎いであろう僕を見ればふと思い出すのではないか
そう思っていたが、ダメだった。
僕の事を主治医だと思い込んで、しきりに孫の話をし
「今大学生で中々顔を見せんで」
と話すのを見るのはつらい
628:
:2012/01/30(月) 02:22:59.17 ID:
祖母に同情の余地はないだろう
元から頭おかしい人なんだし今更認めてもらう必要もないわけだし
後味が悪いって言ってる奴はドラマの見すぎ
645:
:2012/01/30(月) 02:25:20.93 ID:
こうして
僕の田舎との戦いはほんの少しの後味の悪さを残して終わった。
有紀子の両親とは話し合い、両親が九州に顔を出しに来るとの事。
また、子供が生まれたら必ず顔を見せにくると約束をした。
661:
:2012/01/30(月) 02:28:07.44 ID:
その後、九州に戻り
首を長くして待っていた有紀子に報告。
肝心の婆さんの事は伏せておくことにした。
間違ってるかもしれないが
今はこのほうが良いと思う
694:
:2012/01/30(月) 02:32:04.41 ID:
僕はこれから父親になります。
過去に僕のやった事は決して子供に誇れるものじゃないと思います。
けれど本当に大切なものの為なら諦めない、正面からぶつかる事の大切さを
教えることはできるんじゃないかなぁと思ってます。
おわり。
695:
:2012/01/30(月) 02:32:26.80 ID:
704:
:2012/01/30(月) 02:32:52.32 ID:
706:
:2012/01/30(月) 02:32:53.46 ID:
707:
:2012/01/30(月) 02:32:54.20 ID:
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