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高校の時に一人で天文部を楽しんだ話

投稿日:2018年12月17日 更新日:






467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 09:58:02.02ID:sDW+XZlQ0

合宿二日目は朝から大変忙しかったのを覚えている

佐倉先生が「昨日はこいつ役に立ってないだろ」と言い始めてたので、俺と佐倉先生が朝食当番になり暗黒物質を作ったり

今日やりたいことを合宿当日に会議したりしたからである

会議の結果午前中は、山道のハイキング、お昼(三チームに分かれてお互いに評価する)

午後は近所の色々体験できるところに行き自作のキャンドルを作る、適当に遊ぶ、晩御飯もチームごとに分かれて作る

そんでもって夜は天文部らしく天体観測という流れであった

 

 





470:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:03:09.50ID:sDW+XZlQ0

佐倉先生との朝食作りはとにかく大変だった

俺は料理なんて目玉焼き程度しか出来なかったし、佐倉先生に至っては味噌汁しかロクに作れなかったからだ

後で聞いた話だが、佐倉先生は実家に住んでいるらしく、当時は家事の大半を母親にお願いしていたらしい

まあ、今もらしいが

結局俺たちは俺が固い目玉焼きと、佐倉先生が薄い味噌汁、二人でキャベツだけサラダを作った

 

 





471:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:05:11.06ID:usrW0nhp0

つまり未だに関わっているということか!!!

 

 

 


475:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:08:30.76ID:sDW+XZlQ0

微妙な朝食を済ませると俺たちは早速ハイキングへの準備を始めた

俺は一人だけの自室に戻り今日のコーディネートを考えた、まあ考えるもなにも服に関しては妹の取り説がついていたので組み合わせについては考える必要はなかったのだが


「うーん、少しちがうかなー」


とか一人でファッションショーしてまるで普通の学生みたいなことしてニヤニヤしてた

 

 



477:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:14:12.29ID:sDW+XZlQ0

リビングにいくと女子達が既にキャッキャウフフと盛り上がっていた

どうやらお互いの服について意見し合っていたようだった

今日の服は、吉井がなんかフリフリのスカートで田村さんもワンピースになっていた

残りの二人は普通

なんかこの頃になると俺の心はかなり広くなっていて、なんかもう吉井のフリフリスカートから這い出るボンレスハムみたいな四肢でさえ可愛く思えた

そして、なにを思ったのか俺は朝気まずくなったばかりの田村さんに話しかけていた

 

 

 

 

481:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:20:26.91ID:sDW+XZlQ0

「そ、その服可愛いですね」ニヤニヤ


「え、ありがとう」


「に、似合ってますよ」ニヤニヤ


「は、はい」

このように大変短いやり取りを田村さんとしたのを覚えている、今思うと田村さんは気持ち悪がってた気がしてならないが

当時の俺はなぜか「きまった!!」と、お花畑な脳みそで感動していた

佐倉先生は部屋に呼びに行くとまだ服を選んでいた、

「運命の出会いはいつ来るかわからないからな」


とか言いながら真剣な顔をして服を選んでいたのが可愛かった

結局俺の意見でスカートを穿いて頂いた

 

 



482:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:25:17.65ID:YPbYKqNL0

佐倉先生部活の合宿でハシャギすぎだろ…

 

 

 


483:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:25:36.30ID:sDW+XZlQ0

ハイキングは思ったよりも楽しかった

長野は地元より少し涼しいこともあり、のんびり歩く分には気持ちが良かったし

自然の中を歩くと自然と心が穏やかになって皆との会話も弾んだ

まあ、俺は荷物持ちで会話にも入ってなかったから「楽しいの?」と聞かれたら答えに困るが

人が近くにいて、楽しそうに会話してるのを見るだけで俺もなぜか楽しかった

佐倉先生は最後尾で死にそうになってた

 

 



486:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:31:00.49ID:HZ0XcGug0

佐倉先生可愛すぎだろwwww

 

 

 


487:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:31:48.80ID:sDW+XZlQ0

残念ながら佐倉先生の運命の男性は現れることがなく、というか他の人と全く遭遇しないままハイキングは終わった

流石にみんな疲れたのかコテージにつくといっせいにソファーに倒れこんでいた、吉井はジュース飲みに行ったけど

佐倉先生はもう死にそうだった、途中からは立ち止まってしまい中々歩きださなかったくらいだ

今考えるとちっこい先生だから歩幅もちっこくて大変だったんだと思う

当時の俺はそんなことには気がつかずに、「がんばりましょうねー」とか言っていつもはクールな佐倉先生をいじって遊んでいた

 

 





489:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:35:59.97ID:JDPRX2Xj0

妹と佐倉先生がいる時点でリア充

 


490:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:39:17.63ID:sDW+XZlQ0

休憩後、皆でお昼を作ることになった

朝の会議でチームに分かれて作ることは決まっていたので、とりあえずチーム分けをした

結果として、俺は死神と組むことになった

他には、先生と吉井、田村さんと内田さんという組み合わせになった

俺たちのチームは死神が以外とできる女だったので結構テキパキと調理が進んだ

といっても、俺がやったのは精々芋の皮むき程度だったのだが

他のチームよりも早く調理が終わってしまったので死神とタイマンで会話にも挑戦してみた

俺は終始気持ちが悪かったと思うが死神は案外優しくて俺とも楽しそうに会話してくれた

 

 



491:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:45:56.11ID:sDW+XZlQ0

しばらく死神と会話をしていると他のチームも続々と調理を終えたようであった

「せーの!」でそれぞれの作品を見せ合った

お互いの作品を見て最初に俺が抱いた印象は茶色の一言であった

俺&死神、肉じゃが

先生&吉井、生姜焼き的な何か

田村&内田、煮魚

という感じであった

 

 



495:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 10:53:42.31ID:sDW+XZlQ0

結果として料理は全部美味しかった

俺たちの肉じゃがも無難な味をしていたし、生姜焼きもいい味だった

特に煮魚は思わず惚れてしまうくらい美味しかった

みんなでお互いの料理に意見したりしながら昼食は楽しく進んだ

佐倉先生は自分の作った料理を自慢げに俺に見せてきたけど、吉井のおかげであって佐倉先生はあんまり関係ないんだろうなと俺は思った

まあ、楽しそうだったから何も言わなかったけど

 

 



500:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:02:45.84ID:sDW+XZlQ0

昼食を終えて少し休憩をはさんでから、俺たちは佐倉先生の運転でキャンドル作りにむかった

キャンドル作りの体験教室に行くと俺たちの他にも子連れの家族やカップルなどが数グループ体験場に集まっていた

それから説明を聞き、少し苦労しながらキャンドルを作った

キャンドルを作っての感想だが、意外だったのだけどキャンドル作りが案外簡単で初心者でも結構綺麗なキャンドルができたことだった

透明な蝋に着色して海みたいにしたり、ビーズを入れたりして俺たちは思い思いのオリジナルキャンドルを作った

 

 



502:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:08:11.00ID:sDW+XZlQ0

佐倉先生を見ると、佐倉先生は欲張ってビーズを入れすぎたので蝋がケースから漏れていた

なんか可哀そうだから手伝ってあげて一緒にもう一つ作ったのも今となっては良い思い出だ

とまぁ、そんな感じで合宿二日目のキャンドル作りは大盛況のうちに終わった

みんな楽しそうにしていたし、形として思い出に残るものができたので俺も嬉しかった

そのあと、コテージに戻った俺たちはすっかり機嫌が良くなった佐倉先生の提案でかくれんぼとかをして晩御飯までの時間を楽しく過ごした


505:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:15:36.34ID:YEJVMGG7O

面接から戻って来たけど残ってたか!
登場人物全員が健全で本当に羨ましいし微笑ましいわwww

 

 

 


506:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:16:44.76ID:sDW+XZlQ0

晩御飯もチームに分かれてつっくた

俺は佐倉先生と組むことになった、結果については言うまでもないと思う

晩御飯を食べ終わるとみんなで第二回の天文部天体観測に出かけた

二日目ということもあり、皆は会話をしながら天体観測を楽しんでいたようであった

天体観測を始めてから一時間ほどが経った頃だっただろうか、佐倉先生が突然

「きもだめしだな」


と意味不明なことを言い始めたので肝試しをすることになった

 

 





508:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:19:56.32ID:IU15YLTzO

やはりキタ


509:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:22:16.46ID:sDW+XZlQ0

肝試しといっても特にお化け役がいるわけでもなく、コテージの周りを一周するだけという単純なものであった

二人組で行くことになったけど「お前と女の子を夜道で二人きりにするのは心配」


という佐倉先生の粋な計らいもあり俺は真っ暗な中一人で肝試しをすることになった

他のメンバーは二人組と三人組を組み肝試しに臨んだ

俺は三組中の三番、ラストの出発となった

 

 



510:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:22:55.85ID:qe+wCLQk0

>>509
お前だけ散歩じゃねーかwww

 

 

 


511:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:23:24.73ID:L38pM1MR0

そこはさくちゃんと組もうぜw

 

 

 


515:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:29:53.33ID:HZ0XcGug0

さくちゃんは>>1とほかの女の子を二人きりにしたくなかったんだよ

 

 

 


516:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:30:55.68ID:sDW+XZlQ0

一組目と二組目が楽しそうにキャーキャー言いながら帰ってくるととうとう俺の順番が回ってきた

田村さんが可愛い声で怖かったと言っていたので少しだけちびりそうになった

今思えば友達のいなかった俺は夜間に外出することなど一回もなかったので、あんな時間に散歩をしたのは始めてだったような気がする

歩き始めてすぐになるほどこれは確かに怖いなと思った

なぜなら道には外灯が殆ど無く、たまにある明かりが公衆電話だったりしたので更に恐怖心を煽られた

正直言って怖かったので途中でコースカットすることも考えたのだが、コースカットはコースカットで怖いのかったので正しい道を恐る恐る道を進んだ

 

 





517:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:34:58.70ID:sDW+XZlQ0

肝試しも終盤に差し掛かった頃だっただろうか、俺は背後からガサガサと物音がなるのを感じ取った

ビビったが猫だ猫と自分に言い聞かせ後ろを見ずに前へ歩き続けた

俺と同じビビりなら分かると思うが、夜道で後ろを振り向くのはなんか怖いだろ?

当時の俺もそんな感じでガサガサは気になっていたが振りむけずにいた

 

 



521:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/08(木) 11:41:02.09ID:sDW+XZlQ0

すると、しばらくしてガサガサと鳴っていた音が急に鳴りやんだ

俺はどうしたんだろう思い、怖かったが無性に気にもなってしまった

凄く怖かったが自分の中で好奇心と恐怖心が対決し結果的に好奇心が恐怖心に勝ってしまった

そして俺は恐る恐る後ろを振り向いた


遠くの方に白い服を着た女がいた


最初は吉井か?と思ったが良く見ると吉井ではなかった

遠いので顔は良く見えなかったが明らかに吉井ではないことを俺は確信した

白い女は痩せていた

 

 

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